研究課題/領域番号 |
19K10670
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
野田 愛 (池田愛) 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (10616121)
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研究分担者 |
山岸 良匡 筑波大学, 医学医療系, 教授 (20375504)
丸山 広達 愛媛大学, 農学研究科, 准教授 (20627096)
本庄 かおり 大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (60448032)
斉藤 功 大分大学, 医学部, 教授 (90253781)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ストレス反応 / 軽度認知障害 / ストレス / 性ホルモン / 精神的ストレス / 認知機能 / 社会心理的要因 / 性差 / 社会心理学的機序 / コホート内症例対照研究 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、社会心理学的要因に焦点を当て、多岐にわたる認知機能及び動脈硬化の検査項目を測定している地域住民コホートにおいて、コホート内症例・対照研究を実施し、社会心理的負担が、精神的ストレス、性ホルモンを介して、アルツハイマー型認知症を中心とする非動脈硬化性認知症及びその前臨床状態である軽度認知障害の発症リスク増加に至るメカニズムを、性差の視点を加味して検証する。
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研究成果の概要 |
今回の断面的な調査のみでは、疫学的因果関係の証明に必要な時間的な前後関係を検証することまでは困難であり、ストレスの指標である唾液中αアミラーゼ濃度が高いことやテストステロン濃度の低下が認知機能障害を将来的に発症させることを証明するためには、長期にわたる追跡調査を更に行うことが必要であるが、唾液中のαアミラーゼ濃度が高い男女や唾液中のテストステロン濃度が女性において軽度認知障害が認められた割合が高いことが示され、ストレスを適度にコントロールできる生活習慣や環境を改善・維持するよう心掛けることが重要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大規模研究の多くは、個人の精神的ストレスを自記式質問紙調査で把握しているのが現状であるが、本研究のように、ストレス関連マーカーである唾液中のαアミラーゼやテストステロンを測定し、ストレス反応を介して認知症に及ぼす影響について、精度の高い詳細な検査情報を有するコホートを用いて、生物学的な側面から検討した研究は国内外いずれにも見られない。
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