研究課題/領域番号 |
19K10676
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 (2020-2022) 国立研究開発法人国立循環器病研究センター (2019) |
研究代表者 |
東山 綾 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (20533003)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 認知機能 / 血液バイオマーカー / 一般集団 / 高齢者 / アミロイドβ / 一般住民集団 / コホート研究 / クリアランス機構 / 住民コホート / 生活習慣 / 健康指標 |
研究開始時の研究の概要 |
75歳以上の大阪府内の住民集団で、MoCA-Jを含む10種類の認知機能検査とPiB PET/CTや頭部MRI検査を実施した既存研究の参加者を対象に、凍結血清でアポリポ蛋白A1、トランスサイレチン、補体C3等の濃度を測定する。上記蛋白の血中濃度と、既存研究で収集した健診データや生活習慣等の健康情報、認知機能検査、脳内アミロイド蓄積や脳萎縮との関連を検討する。凍結血清は同一対象者の約10年前と現在の両方を使用する。また40~74歳を対象にした兵庫県内の地域疫学研究で、凍結血清を用いて上記の蛋白濃度を測定し、蛋白濃度の若年集団での分布や、健診データ及び生活習慣等の健康情報との関連を検討する。
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研究実績の概要 |
国立循環器病研究センター健診部に保管している凍結検体を用いて、トランスサイレチン、アルブミン、アポリポタンパク質A1、アポリポタンパク質C1、補体C3、アルファ1Bグリコプロテイン、へモペキシン、アルファ2アンチプラスミン、アルファ2マクログロブリンを、吹田研究の75歳以上の男女を対象に実施した、認知機能正常者における日米の画像検査比較研究への協力者171名で測定した。この171名は、多数の神経心理検査により認知機能正常と判定した者と、最初のスクリーニング検査であるMoCA-Jで21点未満であった者から成り、認知機能により上記の検体測定結果を比較することが可能である。トランスサイレチン、アルブミン、アポリポタンパク質A1、アポリポタンパク質C1、補体C3、アルファ1Bグリコプロテイン、へモペキシン、アルファ2アンチプラスミン、アルファ2マクログロブリンの個々の蛋白量を測定しており、他の測定機関では実施が難しい測定値を得ることができた。 これらの測定を行うとともに、上記の日米比較研究の際に取得した性、年齢、吹田研究の追跡健診結果やなどとのデータ突合作業など、統計解析を行うためのデータ処理を実施している。また米国にのみ存在している画像検査結果についても、日本で統計解析に使用できないかの検討を進行中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
COVID-19の流行に伴い、研究実施先機関への立ち入りも控える傾向にあったが、年度末には比較的立ち入りやすい環境も整ったため、検体測定の準備を行い、測定を実施できた。また統計解析に必要な健診データや神経心理検査についても、2023年5月現在、入手可能な状態に整っている。上記のデータについては突合することで統計解析を進めることが可能である。
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今後の研究の推進方策 |
検体の測定結果と、検体採取時に取得した健診時の情報、神経心理検査は、解析がほぼ可能な状態に整っている。画像検査の結果など、米国のみが現在所有しているデータも入手して、トランスサイレチン、アルブミン、アポリポタンパク質A1、アポリポタンパク質C1、補体C3、アルファ1Bグリコプロテイン、へモペキシン、アルファ2アンチプラスミン、アルファ2マクログロブリンの個々の検査結果や、これらの組み合わせと、健診データ、神経心理検査や画像検査の結果との関連を検討する。可能なものについては、過去のn-6系多価不飽和脂肪酸やイソフラボンのデータも使用して、これらの値の変化と、トランスサイレチン、アルブミン、アポリポタンパク質A1、アポリポタンパク質C1、補体C3、アルファ1Bグリコプロテイン、へモペキシン、アルファ2アンチプラスミン、アルファ2マクログロブリンの関連も検討する。
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