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リトコール酸によるビリン発現抑制におけるSRFの役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K10684
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58040:法医学関連
研究機関京都大学

研究代表者

尾関 宗孝  京都大学, 医学研究科, 特定講師 (80549618)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード肝臓 / 胆汁鬱滞 / リトコール酸 / ビリン / SRF / MRTF
研究開始時の研究の概要

胆汁鬱滞は多くの肝疾患において見られる病態であり、胆汁鬱滞を分子病理学的に深く理解することは、多くの肝疾患の早期発見・治療にも重要である。これまでに胆汁鬱滞において肝細胞毒性を示す胆汁酸であるリトコール酸がアクチン結合タンパク質ビリンの発現を抑制し、ビリン発現抑制により細胞の増殖低下を引き起こすことなどを明らかにしてきた。本研究においてはビリン発現抑制の詳細な機序解明を試み、胆汁鬱滞下での肝細胞毒性を理解するとともに、将来の診断や治療に繋げていく。

研究成果の概要

本研究では肝胆汁鬱滞下におけるビリンの発現調節機構を明らかにする目的で、ビリンプロモーター上にあるCArG Boxに着目し、転写因子SRF/MRTFs複合体によるビリン転写におけるリトコール酸の影響について検討した。SRFはビリンプロモータ上のCArG Box配列に結合し、ビリン転写調節を行うものの、リトコール酸刺激によるビリン発現低下には関与しないことが示唆された。一方、MRTFA/Bは通常ビリン発現に抑制的であり、リトコール酸刺激下ではビリン発現を促進することが示唆された。しかし、それらの影響は限定的であり、かつSRFとは別の経路によることが推察された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

胆汁鬱滞は多くの肝疾患で見られる症状であり、その分子メカニズムの一旦が解明されることは、多くの肝疾患の早期発見・治療法の開発に繋がるものと期待される。SRFを主とする複合体による転写機構に関してはすでに多くの研究がある一方で、未だその全容は解明されていないのが現状である。本研究で示唆されたMRTFがSRF以外の経路で作用することを示す結果は、他の最新の研究により得られた知見を支持すると同時に、新たな遺伝子調節機構の解明にも繋がると期待される。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] リトコール酸による肝細胞増殖抑制に関する研究2019

    • 著者名/発表者名
      尾関宗孝、南博蔵、藤本駿太朗、真鍋翔、小谷泰一、玉木敬二
    • 学会等名
      第103次日本法医学会学術全国集会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] リトコール酸刺激に対するPTK7の役割に関する研究2019

    • 著者名/発表者名
      尾関宗孝、玉木敬二
    • 学会等名
      第26回肝細胞研究会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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