研究課題/領域番号 |
19K10685
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58040:法医学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
近藤 武史 神戸大学, 医学研究科, 講師 (20335441)
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研究分担者 |
上野 易弘 神戸大学, 医学研究科, 教授 (30184956)
高橋 玄倫 神戸大学, 医学研究科, 講師 (90509100)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | トロンボモジュリン / 虚血性心疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
法医解剖における内因性急死の約半数は心臓疾患とされ、その中核をなすのは虚血性心疾患であるが、法医解剖上その確定診断に難渋することも多い。血管内皮細胞に発現する分子であるトロンボモジュリンは内皮障害のマーカーとして知られ、DICやMOFの病態にも関与している。当該研究では、特にトロンボモジ ュリンに着目し、法医解剖心臓性急死例での解析から、トロンボモジュリンを中心とした内皮関連分子の心臓性突然死、特に虚血性心疾患におけるダイナミクスを解析し、これまで注目されていなかった手法で内皮障害・心筋負荷・心筋障害を検出し、法医学的に有用な診断マーカーの開発を目指す。
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研究成果の概要 |
トロンボモジュリンは血管内皮表面に発現する糖蛋白であり、抗血栓・抗凝固分子として働く。 死因を虚血性心疾患と診断した法医解剖40例について心筋におけるトロンボモジュリンの蛋白発現を免疫組織化学にて評価した。虚血性心筋障害後の心筋リモデリングにおいて、トロンボモジュリンの発現は上昇し、リモデリングが完成すると消失した。虚血性心疾患において肉眼的所見が乏しい場合やHE染色で有意な所見が見られない場合は診断に苦慮するが、トロンボモジュリン免疫染色によって虚血性心筋障害後の心筋リモデリングのどのフェーズにあるかの判定が可能になり、剖検における虚血性心疾患の補助診断に有用である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
死因究明・法医実務上、診断精度の高い内因性急死の解析は重要な課題である。法医解剖における内因性急死の約半数は心臓疾患であり、その中核をなすのは虚血性心疾患であるが、法医解剖上、顕微鏡的な手法を用いても、その確定診断に難渋することが多い。従来のHE染色を用いる手法に加え、内皮関連分子トロンボモジュリンの動態を検討することは、虚血性心疾患に伴う内皮細胞の動態を明瞭にし内皮細胞障害を検出するという点で剖検における虚血性心疾患の補助診断に有用である可能性が示唆される。
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