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尿毒素としての腸内細菌産生フェニルアセチルグルタミンの法医剖検診断の意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K10699
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58040:法医学関連
研究機関福岡大学

研究代表者

久保 真一  福岡大学, 医学部, 教授 (10205122)

研究分担者 原 健二  福岡大学, 医学部, 講師 (00090738)
ウォーターズ ブライアン  福岡大学, 医学部, 講師 (00609480)
高山 みお  福岡大学, 医学部, 講師 (40804802)
柏木 正之  福岡大学, 医学部, 准教授 (70301687)
松末 綾  福岡大学, 医学部, 講師 (70309920)
池松 夏紀  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20848410)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワードフェニルアセチルグルタミン / クレアチン / 尿毒素 / 腸内細菌 / 死因 / 法医解剖
研究開始時の研究の概要

本研究は、法医解剖例における血中フェニルアセチルグルタミン(PAG)の病態生理、診断意義を解明と剖検診断への応用を目的とする。
LC-MS/MSによる測定に加えて、より汎用性の高いGC-MSによる高感度の測定系の改良に取り組む。死後48時間以内の剖検症例について、尿からPAGが検出された症例を集積し、症例の基礎データ(性別、年齢、死後経過時間等)、死因、解剖所見、病理検査、薬毒物分析、その他の検査結果をまとめてデータベースを作成する。これらの症例の血中、尿中、臓器中PAG濃度を測定する。
測定結果と法医解剖症例データベースとの関係を統計学的に検討し、PAGの法医解剖の診断への応用を図る。

研究成果の概要

法医解剖188例の尿中PAGをGC-MSで分析した。尿PAG/Cr、性別、年齢、死後経過時間、生存期間、死因との関係を統計的に解析した。PAG/Crの中央値は 0.12であった。PAG/Cr比は、性別、生存期間と有意差を認めなかった。死因では、外傷性脳損傷群のPAG/Crは中毒群より有意に高かった(p=0.023)。脳血管疾患群は、いずれの死因群に対しても有意差はなかった。しかし、外傷性脳損傷と脳血管障害を1つの死因群CNS損傷として解析したところ、中毒群より高かった(p=0.062)。尿中PAG/Crは、外傷性脳損傷だけでなく、生前の CNS 損傷のバイオマーカーになりうるものと考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

法医剖検診断では、生前の病態を把握することは重要である。尿中PAGについては、尿毒素として知られているが、法医剖検例におけるPAGの意義については知られていない。
本研究は、PAGの法医剖検例における意義を解明することを目的とした。
本研究の成果は、(1)法医剖検例の尿中PAG/Crの濃度を明らかにしてことで学術的な意義がある。(2)尿中PAGが中枢神経障害の指標となる可能性を明らかにした本研究の学術的意義は大きいものと考える。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] Urinary phenylacetylglutamine as a possible biomarker for central nervous system disorders.2021

    • 著者名/発表者名
      Ikematsu N, Hara K, Waters B, Matsusue A, Takayama M, Kashiwagi M, Kubo S.
    • 学会等名
      Der 100 Jahrestagung der Deutschen Gesellschaft fuer Rechtsmedizin.
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Diagnostic meaning of urinary phenylacetylglutamine in forensic autopsy cases.2020

    • 著者名/発表者名
      Natsuki Ikematsu, Kenji Hara, Brian Waters, Aya Matsusue, Mio Takayama, Masayuki Kashiwagi, Shin-ichi Kubo
    • 学会等名
      99. Jahrestagung der Deutschen Gesellschaft fuer Rechtsmedizin
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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