研究課題/領域番号 |
19K10706
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
出村 佳美 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (30446166)
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研究分担者 |
長谷川 智子 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (60303369)
上原 佳子 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (50297404)
北野 華奈恵 福井大学, 学術研究院医学系部門, 講師 (60509298)
礪波 利圭 福井大学, 学術研究院医学系部門, 講師 (10554545)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 高齢のCOPD患者 / 口腔セルフケア / 教育プログラム / 誤嚥性肺炎予防 / 教育ブログラム / 高齢 / COPD患者 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者肺炎の多くは誤嚥性肺炎であり、主な原因は口腔内細菌の不顕性誤嚥である。高齢者は身体機能の変化から嚥下障害をきたしやすく、夜間は健常高齢者でも不顕性誤嚥のリスクが増大するといわれている。一方、慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstructive pulmonary disease)患者は、特有の病態から誤嚥リスクがあり、誤嚥性肺炎合併による急性増悪が危惧されている。誤嚥性肺炎を予防するためには、口腔衛生改善、口腔機能の維持・向上を図ることが肝要となる。本研究では、高齢のCOPD患者の誤嚥性肺炎予防に向けて作成した口腔セルフケア教育プログラムに基づく介入を行い、効果を検証する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、高齢のCOPD患者の誤嚥性肺炎予防に向けた口腔セルフケア教育プログラムの効果を検証することである。 令和5年度は、教育プログラムに基づく介入及び前後の評価を開始し、10名が終了している。介入における教育内容は、①口腔の健康への関心・認識を高める動機づけ(オーラルフレイルチェック及び誤嚥性肺炎について)、②口腔衛生保持(口腔観察及び口腔清掃の方法)、③口腔機能向上のための口腔体操(唾液腺マッサージ、呼吸法を取り入れた舌の体操及びパタカラ体操の方法)、④自己の目標設定とし、30分程度の個別介入を1回実施した。その後、1ヶ月間の口腔セルフケア期間を設け、口腔衛生習慣の改善及び口腔体操の実施を促した。評価項目は、舌苔付着度、口腔内細菌数、口腔乾燥度、舌圧、舌口唇運動機能、口腔の健康への関心・認識の程度、口腔セルフケア行動の状況とし、測定及び質問紙法にて調査した。令和6年度も継続して実施し、介入前と介入後(1ヵ月後)の評価結果を比較して教育プログラムの効果を検証する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和元年12月以降、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、本研究では医療機関での介入・評価の時期を見合わせる必要が生じていた。そのことが影響して研究全体の進捗が遅れている。また、令和5年度からは介入・評価を開始しているが、本研究では病状が安定している外来通院中の対象者に、1ヶ月間の口腔セルフケアを実施する協力を得る必要があるため、研究参加への同意が得にくい状況である。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度も引き続き介入・評価を実施して、教育プログラムの効果を検証する。本年度は最終年度となるため、目標数である60名に達しない場合は、COPD以外の呼吸器疾患患者も対象者に含めて実施することを検討している。
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