研究課題/領域番号 |
19K10715
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
曽田 陽子 愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (80405224)
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研究分担者 |
本田 育美 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (30273204)
長谷川 智子 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (60303369)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 看護師の臨床判断 / 活動耐性 / 現象学 / 熟練看護師 / 慢性呼吸器疾患認定看護師 / 呼吸器疾患看護認定看護師 / 慢性呼吸器疾患看護認定看護師 |
研究開始時の研究の概要 |
今日、肺がんや肺炎、COPD等の呼吸器系障害をもつ患者は多く、今後も増加が懸念される。このような酸素摂取(oxygenation)に障害がある患者の自立した生活を支援しQOL向上に貢献するには、「患者の活動耐性を的確にアセスメントし、それに応じた効果的な看護ケアを決定し実施する」看護師の臨床判断と看護実践力が重要となる。本研究では、呼吸器疾患患者の看護に熟練した看護師の臨床判断とケア実践の様相に焦点をあて、参加観察とインタビューによりその現象の詳細を解釈することで、活動耐性の判断とケア実践に不可欠な能力を解明する。
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研究実績の概要 |
今日、肺がんや肺炎、COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease:慢性閉塞性肺疾患)等の呼吸器系障害をもつ患者は多く、今後も増加が予測される。さらに2020年頃から蔓延した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による肺機能の低下や心臓への影響が報告されており、酸素摂取(oxygenation)に障害をもつ患者はますます増加することが予測される。酸素摂取は人間にとって重要なニーズであり、このニーズの充足具合は患者の生活の質(Quality of Life: QOL)に直結すると言える。この重要ニーズである酸素摂取に障害がある患者の自立した生活を支援しQOL向上に看護が貢献するには、「患者の活動耐性を的確にアセスメントし、それに応じた効果的な看護ケアを決定し実施する」ための看護師の臨床判断と看護実践力が重要となる。本研究では、呼吸器疾患患者の看護に熟練した看護師の臨床判断とケア実践の様相に焦点をあて、参加観察やインタビューにより、看護師の経験の詳細を解釈することで活動耐性の判断とケア実践に不可欠な能力を解明することを目的として取り組んでいる。 本研究は当初、看護師を対象として臨床現場においてデータ収集しようと計画していたが、新型コロナウイルス感染症が5類になった現在もなおその影響は残り、臨床の負担回避を最優先する必要性から、研究協力依頼や対象者確保に苦慮する状況は続いている。しかしながら、徐々に臨床状況も緩和していることから、データ収集をインタビューのみに切り替え、研究期間を延長して新たなデータの蓄積と分析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は看護師を対象として、臨床現場における参加観察とインタビューによりデータ収集する計画であった。しかしながら、新型コロナウイルス感染症蔓延の影響を受け、対象となる呼吸器疾患看護認定看護師および呼吸器系病棟は多忙を極めていた。その状況は5類移行後も続いていたため、研究協力による負担は回避すべきと判断し、研究協力依頼を差し控えたことから遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
臨床側の研究受け入れは緩和しつつあるが、臨床での参加観察は取りやめ、対面またはオンラインによるインタビューに修正して、研究倫理審査委員会の承認を得た。さらに研究期間を1年延長し、研究者間の連携を密にして積極的に進める予定である。
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