研究課題/領域番号 |
19K10718
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
撫養 真紀子 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (60611423)
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研究分担者 |
勝山 貴美子 横浜市立大学, 医学部, 教授 (10324419)
青山 ヒフミ 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (80295740)
北居 明 甲南大学, 経営学部, 教授 (30278551)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ワーク・エンゲイジメント / 中堅看護師 / 中小規模病院 / ワークエンゲイジメント |
研究開始時の研究の概要 |
厚生労働省は、超高齢社会の到来に向けて、地域包括ケアシステムの構築を推進している。質の高い医療提供体制の構築には、地域と密着し住民の健康を支える300床未満の中小規模病院の果たす役割は大きい。また、そこで勤務する看護師に求められるものも増大してきており、特に、洗練された看護実践能力を持つ経験年数5~15年の中堅看護師は、臨床現場の中核を担う存在となっている。今後、地域包括ケアシステムの構築において重要な役割を担う中小規模病院の看護の質を維持・向上させるためには、中堅看護師が活き活きと仕事に取り組め、充実した心理状態(ワーク・エンゲイジメント)を得ることができる支援が急務である。
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研究実績の概要 |
中小規模病院で働く中堅看護師のワーク・エンゲイジメントについて、インタビューを行った。その結果と文献検討から、中小規模病院の中堅看護師のワーク・エンゲイジメントを高める支援モデル案を作成した。中堅看護師4名にフォーカスグループインタビューを行い職務に関わる「仕事での明確な役割」「責任ある仕事」「仕事での成長」が高まるようなモデルを検討した。また、中小規模病院の看護管理者に4名には抽出されたカテゴリーの真実性と必要と思われる支援と看護管理体制「上司からの支援」「組織が提供できる資源」について聞き取りを行い抽出した。インタビュー内容を踏まえて、量的研究調査を行い、組織におけるワーク・エンゲイジメントと仕事の関連について検討を行った。中堅看護師はワーク・エンゲイジメントが低いことから、仕事の支援を充実させる組織開発の介入を実践した。今年度はワークショップを開催し、その作成したモデルに組織開発を取り入れた案を洗練させて、支援モデルを構築する。支援モデルの構築には、中小規模病院の中堅看護師と看護管理者が集まり、再度検討する時間を設けて内容の妥当性を精錬させていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナウイルス感染症の影響で、中小規模病院で勤務する看護師を対象とした量的調査でのデータ収集に時間を要した。研究者はコロナウイルス感染症が緩和されたことによる教育上で学生の教育・支援の必要性が増しており、研究に避ける時間が限られていることから遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
インタビュー調査と量的研究の内容から中小規模病院の中堅看護師のワーク・エンゲイジメントを支援するモデルを組織開発の視点を踏まえて、中堅看護師と看護管理者とのフォーカスグループインタビューにより洗練し、検討することを計画している。
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