研究課題/領域番号 |
19K10744
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 名桜大学 |
研究代表者 |
西田 涼子 名桜大学, 健康科学部, 助教 (40557295)
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研究分担者 |
玉井 なおみ 名桜大学, 健康科学部, 教授 (80326511)
木村 安貴 名桜大学, 健康科学部, 上級准教授 (90812917)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 輸入感染症 / 麻疹ウイルス / 大学生 / 予防接種 / 支援体制 |
研究開始時の研究の概要 |
沖縄県は、外国人観光客の受入体制として宿泊業や観光施設等の業種が増加している現状にある。県内在住の大学生が、バイト先などで輸入感染症に罹患すると学生間でアウトブレイクする危険がある。日本の大学では入学前に予防接種や抗体価を確認する義務付けはなく、支援体制も各大学に委ねられている。本研究は、沖縄県に在住する大学生の輸入感染症に関する教育と支援体制の構築を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、沖縄県在住の大学生における輸入感染症に対する認識と予防行動の実態を明らかにすることである。また、沖縄県在住の大学生に効果的な教育や支援体制の構築が目的である。A大学生(医療系・非医療系)に対して、麻疹予防接種に関する必要性の認識と関連要因についてアンケート調査を実施した。麻疹予防接種に関する認識と予防接種に対する困難等に関する内容であり、大学生の予防接種の認識には、麻疹の症状に関する知識だけではなく、抗体価検査結果の見方、具体的な予防行動につながるような教育方法を検討していく必要があった。以上の結果から、大学生の予防接種の認識には、麻疹予防接種の予防効果の有用性や抗体検査の必要性の認識と関連しており、麻疹に関する教育の必要性が示唆された。 本研究のアンケート結果の時期は、新型コロナウイルス感染拡大よりも前の調査である。そのため、新型コロナウイルス感染症拡大の長期化によって、世界中において日常生活における感染対策は大きく影響を受けたと考えられることから、研究対象者の医療系学生と非医療系の学生においても、予防接種に関する認識と予防行動は影響を受けていると予測される。 新型コロナウイルス感染拡大による影響の実態について調査する必要があり、その結果をふまえて、輸入感染症と大学生の危機意識の実態と支援体制の構築につなげていく。本年度は、大学内でこれまでのデータの整理と先行研究の抄読を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和5年度5月から、新型コロナウイルス感染症は5類感染症に移行となったが、他大学への依頼や研究介入が困難となっていたため研究期間の延長を行った。研究計画を見直し研究倫理審査の申請書を作成するために、大学内でこれまでのデータの整理と先行研究の抄読を行った。また、新型コロナウイルス感染症が長期化した期間に実施した地域貢献について、感染対策の教育と支援体制に繋がる報告書を作成した。この成果は、輸入感染症の感染対策と大学生の教育や支援体制に繋げていく。
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今後の研究の推進方策 |
各大学における感染対策は、新型コロナウイルス感染症拡大によって大きく変わった。新型コロナウイルス感染症が拡大する前と感染拡大後においては、医療系と医療系以外の大学生の知識は異なっていると考えられる。本研究に関する先行研究の抄読を行い、論文投稿に向けた準備を進めている。
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