研究課題/領域番号 |
19K10753
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
|
研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
三浦 友理子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 講師 (70709493)
|
研究分担者 |
小山田 恭子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (70719252)
奥 裕美 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (80439512)
宇都宮 明美 京都大学, 医学研究科, 准教授 (80611251)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 臨床判断 / 総合実習 / 新人看護師 / 移行支援 / 看護のコンセプトに基づく学習 / 看護学実習 / 看護実践能力 / 専門職開発 |
研究開始時の研究の概要 |
新人看護師の離職、ならびに臨地現場に対応しない看護実践能力は、看護師の人材確保・人件費・医療安全上のリスクを増大させている(日本看護協会,2014;2016)。平成22年に新人看護職員を支援する研修制度が開始されたが、支援者に対する負担の増大が新たな課題となっている。 そこで、看護系大学生の「ナースのように考える」臨床判断力を育成するプログラムを開発し、看護基礎教育で看護実践能力の基盤となる臨床判断力を向上させる取り組みを行う。これにより、リアリティショックを軽減するための看護基礎教育からのアプローチ方法を提示することができる。
|
研究実績の概要 |
最終年度の「ナースのように考える」教育プログラムの2郡比較に向けて、①コンセプト・ベースド・ラーニングを行った際の臨床判断の変化(アウトカム要因の検討)、②アウトカム測定に適切な事例の特定を行うために、看護学部4年次学生の実習記録の分析を行った。 ①コンセプト・ベースド・ラーニングを行った際の臨床判断の変化は、「コンセプト毎の解釈から、コンセプトの関係性を含めた解釈に至ること」、「患者との対話からより深く「その人を知る」に至ること」、「患者の状況変化に対して、今までより早く現状把握ができること」であった。「コンセプト毎の解釈から、コンセプトの関係性を含めた解釈に至ること」に関しては、受け持ち3日目以降に関係性の検討に移行する学生がほとんどであった。 ②アウトカム測定に適切な事例について、患者の様態に変化がない場合の事例として対応可能であったのは、「外科手術帰室30分後患者の臨床判断」「誤嚥性肺炎患者の臨床判断」「腹壁ヘルニア患者の臨床判断」であった。患者の様態に変化がある事例に関して対応可能であったのは、「術後患者の深部静脈血栓症発生時の臨床判断」、「術後患者の腸閉塞発生時の臨床判断」、「脳出血治療後の食事開始に伴う発熱時の臨床判断」であった。患者に変化がある事例に関して対応が困難であった事例は、「職場復帰への本人の希望を退院調整に反映させる際の臨床判断」、「高次機能障害がある患者の安全確保に関する臨床判断」であった。 今年度の知見と、2023年度に行う新人看護師が対応可能である事例の特徴に関する調査を踏まえ、アウトカム測定に適切な事例の特定を行う。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
Covid-19感染拡大により、看護学生の臨地実習の制限が生じた。そのため、学習に適した事例の特定等の情報収集が困難であった側面がある。また、学生の臨地での実習経験が減少したことから、その影響が少ない学年での教育プログラムの効果の検討を行うため、2023年度で実施の計画に変更を行った。
|
今後の研究の推進方策 |
2023年度後半は、研究代表者が研究休暇を取得する予定である。この期間に研究を集中して進めることが可能である。
|