研究課題/領域番号 |
19K10764
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
田中 真琴 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 教授 (50431763)
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研究分担者 |
峰松 健夫 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任准教授 (00398752)
川上 明希 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 准教授 (00734021)
真田 弘美 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (50143920)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 炎症性腸疾患 / クローン病 / 潰瘍性大腸炎 / モニタリング / 非侵襲 / 指標開発 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、炎症性腸疾患(Inflammatory bowel disease: IBD)の疾患活動度を客観的に評価可能な簡便な方法を開発することを目指し、直腸肛門粘膜から非侵襲的に採取した検体から炎症性サイトカインを検出する方法の有用性・実施可能性を検討する。 健常人でのパイロットスタディの後、腸管炎症の状態が異なる(寛解期、活動期)IBD患者を対象に、検体採取を依頼する。サイトカイン値の群間比較や、CRP等の他の炎症指標との相関から有用性を検討する。検体採取方の簡便さや受容性に関する患者による主観的評価も行う。有用性が示された場合、多くの患者の検査の苦痛を低減できる可能性が広がる研究である。
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研究成果の概要 |
本研究は炎症性腸疾患(IBD)の疾患活動度を客観的に評価可能な簡便な方法の開発を目指し、直腸肛門粘膜から非侵襲的に採取した検体から、極性を有するニトロセルロースメンブレンを使って炎症性サイトカインを検出する方法の有用性・実施可能性を検討した。結果、検体採取が被検者に委ねられるため、採取の標準化が困難なこと、輝度解析による量的評価は、さらなる妥当性検討が必要であることが明らかになった。 また、IBD疾患管理においては重要な患者の主観に基づくアウトカム評価(Patient Reported Outcome Measures:PROMs)開発を行い、国際比較可能な尺度を開発し、信頼性妥当性を検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IBD患者の腸管炎症の評価は、現在のところ内視鏡評価がゴールドスタンダードであるが、下部消化管内視鏡は患者の負担が大きいため、疾患の悪化の判断は、症状、便検査、血液検査によって把握されている。症状以外の指標では便検査が非侵襲的な評価方法ではあるが、手間があり、患者にとって簡便で身体的・心理的負担を出来る限り低減させた検査が求められている。ニトロセルロースメンブレンを使って炎症性サイトカインを検出する方法の有用性・実施可能性を検討により、検体採取が被検者に委ねられるため、採取の標準化が困難という克服すべき課題を発見した。今後の研究に向け課題を明確にできた点が意義深い。
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