研究課題/領域番号 |
19K10783
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
河合 桃代 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 准教授 (30746772)
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研究分担者 |
茂野 香おる 淑徳大学, 看護栄養学部, 教授 (00208612)
山口 みのり 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (00369480)
殿城 友紀 日本赤十字看護大学, さいたま看護学部, 講師 (60440252)
内山 孝子 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (80781624)
大宮 裕子 目白大学, 看護学部, 教授 (90604611)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 技術習得 / 看護実践能力 / 技術教育 / ワークショップ / 追跡調査 |
研究開始時の研究の概要 |
昨今の教育現場では臨床推論や多重課題が重視される一方、看護技術の習得の取り組みが軽視され、学生は看護技術を習得できずにいる。しかし、新人看護師は即戦力として生活行動援助の技術の実施を求められ、基礎教育期間に実践能力を身につけることが必須である。そこで、大学の枠組みを超えたワークショップを立ち上げ、既習の生活行動援助の技術を体得するため学習の場を設置する。 看護系大学2年生から新人看護師までの4年間を追跡し、患者に適した援助を提供する実践能力を身につける過程を構造化する。さらに、実践能力を提供できるようになるための技術教育の方法を基に技術教育の在り方をモデル化し、新たな教育プログラムを構築する。
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研究実績の概要 |
看護技術を授業で学び始める看護系大学2年生から新人看護師となる4年間の縦断調査である。看護技術を学習する機会の場であるワークショップ(以下WS)を参加者が大学2年~4年生までの3年間、新人看護師となった4年目も実施した。WSでは、一つの看護技術のテーマを決め、繰り返し実施して考える機会を設けた。2年生のWSは対面で、Covid-19感染拡大により3年生、4年生の2年間はオンラインにて計10回実施した。WSに参加した学生はのべ40名、所属大学は3都県5校に渡った。各参加者の参加回数は1回~7回で、平均参加回数は2.3回、5回以上参加したのは8名であった。各回の参加者は4名~21名で、1回平均9.9名であった。 参加者が新人看護師となった最終年度は、個別インタビューを実施した。その後、参加者の希望により対面WSを開催した。看護師は、患者への関わりや対応などを現場でのケアで大事に実践しており、WSでの経験と看護実践がつながっている様相が見えてきた。 本研究では、大学の授業のみでは看護技術の習得に限界があることを踏まえ、複数大学に所属する看護系大学生が任意で参加し、看護技術を反復練習した。参加した学生は、少人数で看護技術を実施でき、教員でもあるファシリテータにすぐ質問できる環境だったことから、WSに充実感を抱いていた。また、Covid-19パンデミックによる授業方法の変更で、看護技術を思うように習得できないことへの不安を抱いており、複数大学の学生間における情報共有の場にもなっていた。オンラインでのWSは企画側も試行錯誤ではあったが、看護技術を考える機会にもなっており、新卒看護師になってもWSで考えたことが看護実践へとつながっていることも見えてきた。
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