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清拭のもつ物理的刺激が肥満度の異なる皮膚に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 19K10784
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58050:基礎看護学関連
研究機関城西国際大学

研究代表者

北田 素子  城西国際大学, 看護学部, 准教授 (90647033)

研究分担者 齋藤 やよい  秀明大学, 看護学部, 教授 (40242200)
後藤 武  城西国際大学, 看護学部, 教授 (30406772)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
キーワード肥満 / 真皮 / 摩擦 / 湿潤 / 関節の動き / 炎症性サイトカイン / 超音波画像診断 / 真皮構造の変化 / 物理的刺激 / 炎症 / 皮膚 / 清潔行動
研究開始時の研究の概要

肥満者の皮膚は、皮膚構造や内部炎症所見から、外界からの刺激に対して脆弱であると考えられるが、皮膚表層の所見を有することなく内部変化を起こしやすいという特徴があるが故に、これまで、日常の看護場面で特段注意を向けられることはない現状にある。あらゆる看護技術は、看護師の手を通し、患者に直接実践される。なかでも、我々は皮膚に直接的に物理的刺激を与えることで皮膚の清潔を保つ『清拭』技術に着目し、清拭のもつ物理的刺激が与えうる皮膚への影響を、皮膚構造、バリア機能、発赤・炎症、皮膚温度といった観点から明らかにすることで、より安全な清拭技術の確立を目指す。

研究成果の概要

本研究は、物理的刺激が肥満度の異なる皮膚に与える影響をテーマに、(1)肥満度別に日常の清潔行動とスキンケアの実態を調査、(2)肥満度の異なる皮膚における清拭前後の皮膚の変化を捉えることを試みた。結果、日常の清潔行動(使用するタオルの素材、清拭圧、湯温)と日常のスキンケアの有無に肥満度別に有意な差は認められなかった。また(2)においても、本研究では清拭の刺激によってもたらされる肥満に特徴的な皮膚変化を捉えることはできなった。
一方、今回、膝窩後面の間擦部の皮膚を調査し、肥満者では、脂肪の蓄積が著名な大腿後面よりも、間擦部の皮膚での真皮の変化が大きい可能性を示唆する結果を得た。

研究成果の学術的意義や社会的意義

肥満者では、脂肪の蓄積が著名な大腿後面よりも、間擦部の皮膚での真皮の変化が大きい可能性を示唆する結果を得た。これまで肥満者の皮膚の研究では、皮下脂肪の蓄積が認められる大腿後面や腹部での調査が主であり、肥満に伴う皮下脂肪からのサイトカインなどが脂肪直上の真皮に影響すると考えられてきたが、本研究で得られた結果は、直下の皮下脂肪の影響のみならず、関節の動きに伴う皮膚の摩擦や湿潤といった日々の物理的刺激による真皮への影響が肥満者では顕著に表れる可能性を示唆し、肥満者の間擦部皮膚のケアにおいては、皮膚表面のバリア機能へのアプローチのみならず、真皮の脆弱性を含めたアプローチの必要性が示唆された。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Dermal structural changes in the intertriginous area associated with obesity2023

    • 著者名/発表者名
      Motoko Kitada, Kazuko Tateno, Minoru Kabashima
    • 学会等名
      26th East Asia Forum of Nursing Scholars (EAFONS2023)
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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