研究課題/領域番号 |
19K10790
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 四国大学短期大学部 (2020-2021) 四国大学 (2019) |
研究代表者 |
長尾 多美子 四国大学短期大学部, その他部局等, 講師 (40716049)
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研究分担者 |
桑原 知巳 香川大学, 医学部, 教授 (60263810)
池田 敬子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 准教授 (60331807)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 知的障害者施設 / 感染管理評価プログラム / 感染対策マニュアル / 感染管理教育 / 障害者支援施設 / 精神科病院 / アウトブレイク / 新型コロナウイルス感染症 / 医療関連感染 / 感染制御 / 感染管理 |
研究開始時の研究の概要 |
精神科患者や知的障害者など感染対策の協力を得ることが困難な利用者を対象とした感染対策は未開拓であり、施設での感染管理体制の確立は、不要な医療費の削減、患者・利用者の生命の健全化に繋がる。本研究では以下の取り組みを行う。 1)『感染管理評価プログラム作成』:管理者が感染(危機)管理リスクレベルを評価することを目的とした診断マニュアルを作成する。 2)『市中精神科病院・知的障害者施設感染対策マニュアル作成』:少ない職員数や予算が原因と考えられる療養環境の未整備を解決し、リスクから解放された療養環境を整える。 3)『コ・メディカルを対象とした教育プログラム確立』:根拠に基づいた感染対策の実践を推進する。
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研究成果の概要 |
知的障害者施設など多くの社会福祉施設は感染管理専門家が不在であり、初期対応の遅れを原因とするアウトブレイクが多く発生している。そこで感染管理未経験の施設管理者や感染対策に関心の低いコ・メディカルなどの人的環境に着目し、感染管理体制構築に向け以下の取り組みを行った。 1.感染管理未経験の施設管理者が、自施設の感染管理リスクレベルを評価することができる「感染管理評価プログラム」を作成した。2.感染対策の協力を得ることが困難な知的障害者が利用する施設に特化した「感染対策マニュアル」を作成した。3.療養環境が未整備の施設や感染対策に感心の低い「コ・メディカルを対象とした教育」の内容について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感染(安全)管理への取り組みは、施設職員が感染対策に関心を持ち、自施設の感染対策の現状を把握することから始まる。本研究で作成した「感染管理評価プログラム」や、感染対策の協力を得ることが困難な知的障害者が利用する施設に特化した「感染対策マニュアル」及び、療養環境が未整備の施設や感染対策に感心の低い「コ・メディカル」を対象とした教育内容の検討結果は、施設管理者だけでなく、感染対策への関心が高くはない職員をも対象としている。従って、障害者施設だけではなく、広く社会福祉施設での活用が可能であり、感染管理専門家が不在の施設における感染管理体制構築に大きく貢献することができると考える。
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