研究課題/領域番号 |
19K10792
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
會津 桂子 弘前大学, 保健学研究科, 講師 (90436014)
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研究分担者 |
藤田 あけみ 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (30347182)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 看護学教育 / 認知心理学 / アセスメント / 問題解決 / コンセプトマップ / 臨床判断 / アセスメント教育 / シミュレーション教育 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、社会環境の変化や社会において求められる能力が高度化・多様化する中、看護職者には高度な思考・判断力が求められている。一方、看護基礎教育においては、学生の思考力の強化が課題となっている。本研究では、認知心理学領域の問題解決理論に基づき、コンセプトマップを用いて看護学生の知識をアセスメントに用いられやすい状態に構造化させ、そのうえでシミュレーション教育を行い知識の用い方を教育する新規のアセスメント教育プログラムを構築する。本教育プログラムでは、より多くの知識を活用して患者情報を総合的に捉えたアセスメント能力の向上を図る。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、知識の用い方を教育する新規のアセスメント教育プログラムを構築することである。教育プログラムは、認知心理学領域の問題解決理論に基づき、コンセプトマップを用いて看護学生の知識をアセスメントに用いられやすい状態に構造化させ、そのうえでシミュレーション教育を行い、より多くの知識を活用して患者情報を総合的に捉えたアセスメント能力の向上を図る内容である。 令和2年度に教育介入を実施し、その効果を精査し見出された課題を解消すべく、令和3年度には、教育プログラムの内容を修正し、教育介入を実施した。具体的には、令和3年度2年次学生のうち、自主的に参加意思を表示した25名の参加者(介入群12名、コントロール群13名)に対し修正した教育介入を実施した。教育介入の内容は、関連図を作成して知識を整理する勉強会と、それらの知識を用いて患者からの情報収集とアセスメントを行うシミュレーションから構成した。介入群への介入前後で、全参加者を対象に、プレテスト・ポストテストを行い、アセスメント能力を調査した。ポストテスト後に、コントロール群に対して介入群同様の教育介入を実施した。 令和4年度は、令和3年度に実施ししたプレテスト・ポストテストの結果から教育介入前後の比較を、ポストテストの結果からは介入群とコントロール群の比較を行い、本教育介入の、アセスメント能力向上への効果を検討した。さらに、令和3年度に教育介入を行った学生を含む学年の全学生80名を対象に、約1年間の臨地実習を含む学修終了時でのアセスメント理解度の調査を行った。教育介入に参加した学生と、参加していない学生のアセスメント理解度を比較し、教育介入の有効性を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和2年度に行った教育介入の効果を評価し、教育プログラムの修正を行い、令和3年度に対象学年の学生に教育介入を実施した。さらに、令和2年度・令和3年度に教育介入を行った対象者に対し、約1年間の臨地実習を含む学修終了時でのアセスメント理解度の調査を行った。教育介入は授業等の学修の影響を排除するため春季休業中に行ったため、令和3年度実施の教育介入に関しては令和4年度に分析を行った。 令和4年度に計画していた、本教育介入の効果の精査を実施し、論文投稿を試みた。しかし、成果公表に至らなかったため、引き続き結果の分析、論文執筆作業を行う必要があることから、やや遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度までの教育介入、アセスメント理解度の調査結果に基づき、引き続き教育介入前後のアセスメント能力の変化や、介入群とコントロール群の比較、教育介入と臨地実習との関連等を精査し、論文執筆・成果発表を行う計画である。
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