研究課題/領域番号 |
19K10800
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 札幌保健医療大学 (2022-2023) 札幌医科大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
首藤 英里香 札幌保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (90336412)
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研究分担者 |
武田 利明 岩手県立大学, 公私立大学の部局等, 名誉教授 (40305248)
大日向 輝美 札幌保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (30223944)
中村 円 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (10737505)
飯澤 良祐 札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (30813901)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 床上移動 / 移動補助具 / 看護技術 / 看護基礎教育 / 対象者の安楽 / 看護教育 / 移動援助 / 身体角度 / 自律神経活動 / 上方移動 / 筋活動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、対象者の安楽性に着目した床上移動の援助方法を創出・検証するとともに、実証データに基づいたケア技術を教育に取り入れていくためのシステム構築を目指している。まず、先行研究をもとに移動補助具を活用した床上移動の援助方法について、健康成人を対象とした実証研究で実施者・対象者双方の心身に与える影響を明らかにする。次に、基礎研究で得られた結果に基づく移動援助技術について、高齢者を対象として評価を行うことにより対象者に負担のないより安楽な看護技術を検証する。さらに、創出された看護技術を教育にとり入れ、自己学習できるシステムを構築していくことで、エビデンスに基づいた看護技術の普及につなげる。
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研究成果の概要 |
本研究ではまず、対象者の安楽性に着目した床上移動の援助方法の創出・検証を行った。ここでは、移動補助具を活用した上方移動の方法を設定し、援助者および被援助者の筋活動・身体角度・自律神経活動の測定、主観的評価を行い、より負担の少ない援助方法を検討した。そして、その実証データに基づいて動画教材を作成し、看護基礎教育におけるe-learningシステムを活用した教育的介入を実施した。介入前後で行った実施動作の評価およびアンケート結果から、研究結果に基づいて作成した動画教材を用いた教育的介入の効果が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、「対象者の安楽性」に着目した移動援助の関連要因と適切な実践方法が明らかになったことは、被援助者-援助者双方の安全性・安楽性を踏まえた看護援助の確立につながっていくと考える。 また、本研究は健康成人での分析のみならず、高齢者を対象として評価を行い、対象者により負担のない看護技術を検証した。さらに、現在の看護基礎教育で充分に行われていない補助具を用いた移動援助の技術教育について、研究結果に基づいた動画教材を作成し、e-learningを用いた教育的介入の効果がみられたことは、根拠に基づいた看護技術の普及に貢献しうるものであるといえる。
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