研究課題/領域番号 |
19K10809
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 沖縄県立看護大学 |
研究代表者 |
金城 芳秀 沖縄県立看護大学, 保健看護学研究科, 教授 (40291140)
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研究分担者 |
西川 浩昭 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (30208160)
佐伯 圭一郎 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (50215521)
李 廷秀 東京医療保健大学, 医療保健学研究科, 教授 (60292728)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | シビリティ / インシビリティ / アクションリサーチ / 看護学生 / 看護教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究のデザインはアクションリサーチである。学習者と教育者の相互作用によるシビリティやインシビリティを認識する機会として、3つのアクションに取り組む。文献抄読会、ゲストスピーカーの招待、およびシビリティやインシビリティの典型例の作成である。研究期間は4年間とし、学年進行をふまえた縦断的な取組とする。1年目は講義、2年目は演習・実習、3年目は卒業研究、そして4年目は就職1年目に置かれる状況、立場、期待に焦点を当てる。本研究により、シビリティな教育学習環境の認識を高める直接効果、波及効果を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本アクションリサーチは,2021年5月から2024年1月まで,学生チーム(最終的に15人)と共に3つのアクションに取組んだ.参加者は延べ171人で,延べ118人は学生であった.まず,文献からシビリティやインシビリティの概念を学ぶために23回のセッションを開催した.次に,シビリティを実践する上での困難やその効果についてゲストスピーカーの経験から学ぶために8回のセッションを開催した.最後に,学生から「シビリティの体験談」と「素敵な仕草や作法」を集め,学生チームが26件中8件のシビリティ賞を選考した.本結果から,学生が例証した対人関係とその行動が将来の看護職としてのシビリティを育むことが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新型コロナウィルス感染症のパンデミックと重なる研究期間において,本研究は2021年から約3年に渡り3つの活動を学生チームと共に実施した.一看護大学でのアクションリサーチながら,教育学習環境におけるシビリティを育むことの必要性と重要性を提示できたことは,学術的にも,社会的にも意義深い研究事例と考える.すなわち,看護系大学の学生・教員,あるいは臨床実習指導者など,わが国では馴染みの薄い概念であるシビリティへの関心を高める研究成果の一つである.今後,シビリティな対人関係と行動に関する研究の蓄積により,さらなる患者ケアの質向上が期待できる.
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