研究課題/領域番号 |
19K10813
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
野崎 真奈美 順天堂大学, 医療看護学部, 教授 (70276658)
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研究分担者 |
渡辺 かづみ 山梨県立大学, 看護学部, 准教授 (80347236)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 文化的気づき / ICEルーブリック / VR教材 / 360°パノラマ映像 / 学習成果 / ユーザビリティ評価 / VR / 動画教材 / 外国人患者 / 看護職 / アクティブラーニング / ルーブリック / 受診 / 困難 |
研究開始時の研究の概要 |
1.外国人患者が日本の医療現場で受けた戸惑いと困難の実態を明らかにし、看護職に<得て欲しい文化的気づき>の内容を抽出する。2.学習目標であり評価基準となる文化的気づきのルーブリックを作成する。3.逆向き、設計によりVR(バーチャルリアリティ)教材を開発する。これを形成評価することによりアクティブラーニングとして未知の感情を意図的に獲得するためのVR教材の可能性と有効性を確認する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は外国人が日本の病院を受診する際に感じる不安や困難感を、日本人が1人称体験できるVR教材を開発することである。第1に、文献検討により外国人患者と日本人医療スタッフ間のギャップを抽出した。第2に、学習目標とICEルーブリックを設定し、360°パノラマ映像教材を作成した。これは日本人女子学生がフランス旅行中に現地の病院で虫垂炎と診断され入院、手術する経験を再現している。第3に、2つの看護系大学の学部生(n=19)及び大学院生(n=18)を対象に、動画視聴前後に学習成果およびユーザビリティ評価のための質問紙調査を実施した。その結果、教材使用後に参加者の文化的気づきの向上が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本教材視聴により他者の経験を疑似体験し、未知の感情の気づきを誘発する可能性が示唆された。このことは、コロナ禍によって対人関係が変容した現在の若者たちのコミュニケーション能力の向上のために活用が期待される。また、本教材単体での学習には限界があり、他の学習方法と組み合わせて、学習を積み上げることが有用であると示唆された。本教材が動機づけ理論のARCSモデルにおけるA(Attention)を刺激したものと考える。さらに教材の主題への興味・関心を高め、R(Relevance)、C(Confidence)、S(Satisfaction)を促進することで、本教材が主体的学習の発端となり得ると期待できる。
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