研究課題/領域番号 |
19K10814
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
木下 康仁 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 特命教授 (30257159)
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研究分担者 |
萱間 真美 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 国立看護大学校, 大学学長 (60233988)
岡田 明子 (蛭田明子) 湘南鎌倉医療大学, 看護学部, 教授 (80584440)
山崎 浩司 静岡社会健康医学大学院大学, 社会健康医学研究科, 教授 (30378773)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 批判的実在論 / critical realism / 看護 / 科学哲学 / Realist Evaluation / 実装研究 / 大学院教育 / メタ理論 / 看護研究 / Critical Realism / 看護学 / 質的研究 / 教育と実践 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、看護を主領域として展開してきた質的研究の到達点と課題点を明確化し、さらなる発展を目指して新たな科学哲学である批判的実在論の可能性を具体的に検討するものである。とくに、社会構成主義(現実は言語による認識において成立する。認識の外に現実は存在しない)に傾斜した質的研究の現状をメタ理論である批判的実在論から分析し、質的研究と自然科学、実証主義との関係の再構成を視野に、文献検討、国内外の研究者へのインタビュー調査、研究会活動などにより、最終的に看護学の大学院レベルにおける研究法のテキストの編集を行う。
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研究実績の概要 |
批判的実在論に関して研究会活動、収集した関連文献のレビュー、看護学の博士課程の大学院生の研究助言などの活動を継続して行い、本プロジェクトの目標である大学院レベルのテキストに向け構成案の検討、ある程度の執筆作業を進めることができた。 1.研究会はほぼ月例で計9回(夏季および年度末を除く)実施し、内容的には大きく二つに分かれ、批判的実在論についての文献検討と講義の会と、この科学哲学をメタ理論とする博士論文の研究計画を検討中の院生の報告と質疑、そして、すでに博士論文の審査を終えた研究の報告と質疑であった。前年度と同様の会員構成で、難解な科学哲学であるが参加者も継続的に学びを続け、理解を深めてきた。なかでも博士論文を完成させた研究者の報告では、実際の調査、分析、論文執筆の一連の研究プロセスについて批判的実在論の特性である因果的推論の実際を具体的に共有し議論を深めることができた。また、現象学的看護の研究者を講師に招き批判的実在論との関係をテーマに公開講演会を開催した。 2.文献検討は主に批判的実在論の調査への活用について関連書籍の精読を行った。とくに学際性とウェルビーイングに焦点をおいた検討を行った。 3.本研究の進行過程で浮上してきた介入評価の社会学的方法であるRealist Evaluationについて関連書籍の検討を開始し、日本における実施可能性を多角的に検討した。継続中。 4.本プロジェクトの中間報告に当たる看護研究誌(医学書院)の特集号(批判的実在論と看護研究:vol. 55, no.2)を参考資料に、大学院でどのように教育に組み込むことができるかその可能性についてに3名の専門家に半構成的インタビューを行い、貴重な知見を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本プロジェクトの最終目標である批判的実在論と看護研究に関する大学院レベルのテキストの作成に向けて内容面では具体的に執筆作業に着手することができた。とくに、研究会の会員である博士課程の大学院生の研究計画や学位取得者の報告から学習上のポイントが確認できテキストの構成に反映できるようになった。 また、研究の過程で批判的実在論と密接な理論的関係にあるサービス評価の手法であるRealist Evaluationが新たなテーマとして浮上してきたため、今後詳細を検討しテキストに組み込む方向で進める必要が生じている。
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今後の研究の推進方策 |
研究全体としてはまとまってきているが、これまで課題であった批判的実在論の海外の専門家や研究者との交流は研究会会員によりwebsiteを介して始まっているので、その支援を行う。同時に、本プロジェクトのこれまでの成果を英語化し知見の共有と内容の確認を進める。
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