研究課題/領域番号 |
19K10815
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
佐竹 澄子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (40459243)
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研究分担者 |
務台 理惠子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (50737327)
木村 直史 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (80138742)
高塚 綾子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (90535692)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 足浴 / 足浴温度 / 表面皮膚温 / 自律神経活動 / 意識障害患者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、自ら意思表示できない患者へオーダーメイドの看護ケアを目指すため、患者が心地よいと感じる足浴温度について検討することである。遷延性意識障害患者は、外界からの刺激に対して快・不快の訴えを表出することが困難である患者に対して、休息を促し心地よさをもたらす看護ケアの1つである足浴に着目した。一般的に足浴では、湯の最適な設定温度は38℃~42℃とされている。しかし、快適と感じる温度感覚には大きな個人差があることが臨床上しばしば経験されている。本研究は、患者が心地よいと感じる湯温を皮膚温および深部体温の測定結果と自律神経活動の応答から設定することとした。
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研究実績の概要 |
足浴の文献検討の結果、快適な足浴の温度と皮膚温との関連との関連に着目した研究はほとんどなく、温度の設定は幅が広く個人の好みの温度は考慮されていなかった。 次の段階として、健常者を対象に足浴の湯温と皮膚温・深部体温との関連に焦点をあてた研究を計画し2023年度に倫理審査を通過した。その後、2024年1月~4月にデータを収集を行い概ね終了している。現在は、データ分析中である。 本研究は対象とした単施設による2種類の足浴介入を行うランダム化クロスオーバー試験である。研究内容は、文献検討で明らかとなった設定温度である38℃~42℃の温湯の中でも中間値となる40℃のお湯で実施する従来の足浴方法と入水前の表面皮膚温から2~3℃高い湯温に設定した足浴方法の2種類の足浴について、心拍変動による自律神経活動、唾液アミラーゼ等の生体反応と足浴の快適さや温度の感覚等をVAS(Visual analog scale)で作成したアンケートにより評価するものである。それぞれの評価項目は、足浴を行わないベースライン10分と足浴10分の間に5分間隔で測定した。。 従来の足浴方法では、入水時の皮膚温との温度差が大きい場合が想定され、入水時に熱いやぬるい等の不快さを感じる可能性が考えられたが、皮膚温に合わせた場合、表面皮膚温が低い場合、入水後に湯温が低下し、よりぬるさを感じてしまい不快さを感じる被験者も散見されている。唾液アミラーゼ、心拍変動による自律神経活動は、個人差が大きい指標であるため変化率から分析する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の拡大により、約2年、実験のプレテスト、介入ができない状況であった。現在は、制限はなくなり、データ収集が可能となったが、当初の予定よりも大幅に遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年4月時点で収集したデータの解析、分析を進め、早急に論文化していく。なお、研究成果の分析がまとまった時点で可能な学会等への発表も検討する。健常者の結果を踏まえて、意識障害患者への適応への示唆を得る。
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