研究課題/領域番号 |
19K10816
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 修文大学 |
研究代表者 |
諏訪 美栄子 修文大学, 看護学部, 講師 (00762816)
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研究分担者 |
春田 佳代 修文大学, 看護学部, 教授 (60329828)
相撲 佐希子 修文大学, 看護学部, 教授 (10598999)
中村 美奈子 修文大学, 看護学部, 助手 (10785083)
村山 友加里 修文大学, 看護学部, 助手 (30785085)
森下 智美 修文大学, 看護学部, 助手 (80805383)
東山 新太郎 修文大学, 看護学部, 助教 (50805348)
鈴村 初子 修文大学, 看護学部, 教授 (70241205)
小出 弥子 修文大学, 看護学部, 助手 (00966054)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | リスク感性 / 手指衛生 / タイミング / 人工知能 / AI / 教育評価尺度 / AI(人工知能) / 動機付け / 尺度 / 感染予防 / 動機付け尺度 / 教育プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
医療関連感染の予防には「手指衛生と5つの(適切な)タイミング」が重要であり、臨床では積極的な取り組みがされている。しかし、基礎看護教育の中では具体的な「手指衛生のタイミング」の教育は少なく、臨床との乖離が推測される。そのため、本研究で実態を調査し現状を明らかにする。また、学生の教育には内発的動機付けが重要である。そのため、看護学生に対する手指衛生の教育内容が、内発的動機付けをもたらすものなのか評価することが必要である。そこで「手指衛生とタイミング」を定着させる教育を評価する尺度開発をするとともに「看護学生の適切な手指衛生のタイミング」定着に繋がる効果的な教育プログラムを構築する。
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研究実績の概要 |
2022年度は、初年度より取り組んでいる手指衛生の動機と教育を評価するために「手指衛生におけるリスク感性尺」を作成し、その尺度の内容妥当性と信頼性を検討した。A看護学部の学生400名のうち120名(回答率30.3%、有効回答率30%)を分析対象とした32項目の因子分析を行った。その結果、共通因子として5因子(累積寄与率42.46%)が抽出された。KMOは0.819 Bartlett の球面性検定P<0.001であり、因子分析を適応させることの妥当性が保証された。抽出された5因子のα係数の平均は0.75を示しており、内容妥当性と信頼性が支持できることが示された。また、本尺度で抽出された「感染知覚能力」「感染予知能力」「感染回避能力」「感染リスク判断能力」「感染情報活用能力」の5つの能力は、感染予防の基本である手指衛生に必要とする能力であるため、教育に十分寄与できる尺度になったと考える。この結果は看護系学会で発表予定である。また、「手指衛生におけるリスク感性尺」を用い、臨床で手指衛生の実態をWeb上で調査した。その結果1200名の解答を得ることができ、現在分析している段階である。「看護学生の適切な手指衛生とタイミングに」定着に繋がる効果的なプログラムに関しては、手指衛生の動機づけ尺度である「手指衛生におけるリスク感性尺」を用いて2回調査が終了している。また、人工知能(AI)を活用した「SCORE!」による手指衛生のの評価を2回目まで終了したところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2019年以降、新型コロナの影響で研究、調査が進められない状況であった。しかし、2022年にようやく、学生や臨床への調査ができた状況である。また、研究分担者の減少(入れ替わり)も研究進行の遅れる原因の一つになっている。これらの理由により、本研究はおおはばに遅れている現状である。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、「手指衛生におけるリスク感性尺」を用いて看護師教育機関の教員の現状調査を行う、また、今までに行ってきた結果を比較し、手指衛生の教育に役立てる。 「看護学生の適切な手指衛生とタイミングに」定着に繋がる効果的なプログラムに関しては、手指衛生の動機づけ尺度である「手指衛生におけるリスク感性尺」を用いて調査を行い、「感染知覚能力」「感染予知能力」「感染回避能力」「感染リスク判断能力」「感染情報活用能力」の5つの能力のどのような部分が弱いのか、または強いのかを分析し、教育プログラムに活用し、教育プログラムを完成させる予定である。
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