研究課題/領域番号 |
19K10818
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 日本赤十字広島看護大学 |
研究代表者 |
三輪 晃子 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 講師 (00779689)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 医療安全 / 医療事故の未然防止 / 看護基礎教育 / クリティカルケア / シミュレーション教育 / 患者安全 / シミュレーション |
研究開始時の研究の概要 |
循環器病棟看護師及び手術室看護師を対象に、ⅰ)日本医療機能評価機構の医療事故情報収集等事業のデータベースを用いて医療事故の未然防止事例の抽出と分析、ⅱ)医療事故の未然防止における思考と行動のインタビュー調査を行う。その後クリティカルケアに携わる看護師を対象にアンケート調査を実施する。 研究成果は、医療事故防止対策への提言と、医療事故が未然防止された事例から看護基礎教育におけるシミュレーショントレーニングを構築することである。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、医療者による誤った行為が発生したとしても、患者に誤った行為が実施されるまでの間に、医療事故が未然防止できる人材を育成することである。 2023年度は、中・四国地方の日本医療機能評価機構の医療事故情報収集等事業へ参加している2施設より研究協力が得られ、手術室に勤務する5名の看護師にインタビューを行った。研究対象者の看護師経験年数は12~27年(平均18.6年)、手術室経験年数は9~24年(平均15.4年)であった。研究対象者5名の内、4名は手術室において医療安全業務に従事した経験があった。また、5名全員が手術室においてプリセプターや新人指導などの教育的役割を担った経験があった。 手術室において研究対象者が医療事故を未然防止した臨床場面は、薬剤に関するものが1件、医療機器に関するものが1件、治療・処置に関するものが3件であった。また、治療・処置に関する3件のうち、体内遺残に関するものが2件であった。 手術室看護では、複数のガイドラインや指針において体内遺残防止の必要性が挙げられている。今回の調査を通して、手術室看護師は、常に体内遺残の可能性を視野に入れ、器械・ガーゼ・針のカウントはもとより、使用する器材においては、手術中の使用による破損がないか常に確認する必要があることが明らかになった。今後は、使用する器材の破損等に気付くことができるシミュレーショントレーニングを構築していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究対象施設の確保が難しく、データ収集が進んでいない。
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今後の研究の推進方策 |
インタビュー調査を継続し、シミュレーショントレーニングのプログラム作成を並行して行っていく。
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