研究課題/領域番号 |
19K10821
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 姫路大学 (2023) 浜松医科大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
片山 はるみ 姫路大学, 看護学部, 教授 (90412345)
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研究分担者 |
鈴木 美奈 東都大学, 沼津ヒューマンケア学部, 教授 (40622824)
村松 妙子 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (90402255)
水嶋 好美 (青木好美 / 青木) 浜松医科大学, 医学部, 助教 (70781376)
鈴江 毅 静岡大学, 教育学部, 教授 (70398030)
中村 美智太郎 静岡大学, 教育学部, 准教授 (20725189)
佐々木 菜名代 浜松医科大学, 医学部附属病院, 看護部長 (90816464)
岩品 希和子 浜松医科大学, 医学部附属病院, 特任助教 (00876360)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 看護倫理 / ケアリング倫理 / コンピテンシー / 尺度開発 / ルーブリック評価票 / 学習プログラム / ケア倫理 / 臨床倫理 / ルーブリック評価 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国の看護職者が直面している倫理的問題の解決に向け、倫理学習プログラムを開発・評価してきた。試行によりこのプログラムの効果とともに、看護職者の日常業務の遂行には“Know-do gap”が潜在していることも明らかとなった。本研究では看護職者に潜在している“Know-do gap”を超えるためにシミュレーション教育、ケース・メッソッドや描画法等、認知や行動の変容を促進させる教育手法を取り入れてプログラムを改変するとともに看護管理者と共同してPDCA(plan-do-check-act)サイクルによって運用し、また看護職者・患者アウトカムの2段階の評価システムを新たに構築して統計学的に検証する。
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研究実績の概要 |
ハイパフォーマーを対象としたインタビューによって得たデータを質的帰納的に分析して22項目の倫理的ケアリングコンピテンシー(Ethical Caring Competency; ECC)を明らかにした。コアコンピテンシーは4項目であり、「善いケアに関する感性・価値を評価する」「より善いケアとは何かを考えながら行為する」「より善いケアを提供するために間接効果をもたらす」「より善いケアの学習に向けて行動する」であった。ECCの12項目をリッカートスケールに構成して統計学的に検証し、尺度としての信頼性・妥当性を評価して倫理的ケアリングスケール(Ethical Caring Competency Scale; ECCS)を開発した。看護師1,157名を対象に横断研究を実施し、確証的因子分析によって4因子22項目の因子構造の妥当性が(GFI = .841, AGFI = .801, CFI = .850, RMSEA = .092)、再テスト法により安定性が(r = .900, p < .0001)、クロンバックのαにより4コアコンピテンシーの内的整合性が(0.72~0.89)確認できた。加えて、ECCを用いてエキスパートクラス、ミドルクラス、ビギナークラスの3段階ルーブリック評価票を構築した。また、ECCを育成するための学習プログラムを開発して協力病院の看護職者を対象に5年間実行し、その効果を検証した。
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