研究課題/領域番号 |
19K10823
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
三笘 里香 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (10305849)
|
研究分担者 |
山内 豊明 放送大学, 教養学部, 教授 (20301830)
福山 美季 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 准教授 (40452875)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
|
キーワード | フィジカルアセスメント / シミュレーション |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、看護師のために開発した呼吸器系のフィジカルアセスメント能力を育成する教育プログラムを看護基礎教育課程において生命に直結する呼吸および循環機能のフィジカルアセスメント能力を強化するシミュレーショントレーニングに応用し、シミュレーション教育プログラムを開発する。患者の状態が変化する状況においてリアルタイムでフィジカルアセスメントを実施するシナリオを開発し、繰り返し実施できるシミュレータを用いたトレーニングにより学生のフィジカルアセスメント能力を強化することを目指す。
|
研究実績の概要 |
生命に直結するフィジカルアセスメントの焦点化において、心疾患術後の患者を取り上げ、急性期の手術直後と回復期の離床の2つの場面のシナリオを作成した。心疾患の手術直後の場面は、鎮静剤投与中で人工呼吸器を装着、心機能や血圧の調節のための循環作動薬を投与、心拍出量を維持するためのインアウトバランス管理、出血の観察ができる設定とし、事例を通してフィジカルアセスメントを行うようにシミュレータを設定している。回復期の離床の場面では、意識は明瞭であり抜管、出血が問題なければドレーン抜去、状態に応じて薬剤を減量、不要なライン抜去している設定とし、離床について患者に説明を行いながら、フィジカルアセスメントを行うようにシミュレータを設定している。 今年度は回復期の離床場面のシナリオを用いて、開心術後(術後1日目)の患者の早期離床の援助に関するシミュレーション教育の効果について検証した。離床場面のシナリオ2事例を用いて、75名を対象にシミュレーション演習を実施し、離床の開始・中止基準の知識に関する小テスト、離床の技術に関するチェックリスト、ARCS評価シート、実習への応用に関する4段階評価と自由記述を用いて分析を行った。小テストの演習前後の合計得点間(p<0.01)、チェックリストの1、2回目間の合計得点間に統計的有意差が認められた(p<0.01)。9割程度の学生がシミュレーショントレーニングを実習で応用できたと回答し、シミュレーショントレーニングで習得した知識および技術を臨床での実践に適用できたことが確認できた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のために計画より遅れているが、コロナ禍前と同様に学内においてシミュレーショントレーニングを実施できるようになったため、当初の計画にそって実施していく予定である。
|
今後の研究の推進方策 |
心疾患術後の患者を取り上げて作成した2つの場面のシナリオのうち、急性期の手術直後の場面のシナリオを用いて、シミュレーショントレーニングの有効性を検証する予定である。
|