研究課題/領域番号 |
19K10824
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
常盤 文枝 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (00291740)
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研究分担者 |
吉村 基宜 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (00781288)
鈴木 玲子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (20281561)
西田 乃生子 (山口乃生子) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (70381431)
中澤 良子 (大場良子) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (80381432)
宮部 明美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (10708522)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 小グループ学習法 / ピア評価 / 自己評価 / 他者評価 / 総括的評価 / 看護基礎教育 / アクティブラーニング / グループ学習 / 相互評価 / 学習効果 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、3カ年で小グループ学習におけるピア評価を「総括的評価」として確立することを試みるため、以下3つのステップで研究を実施する。 1.小グループ学習法におけるピア評価の実施状況と課題の明確化のため、看護基礎教育におけるピア評価の実施状況について質問紙調査を実施する。 2.「総括的評価」として用いるための具体的方略を精錬するため、デルファイ法を用いて、「総括的評価」に資するピア評価の運用案を策定する。 3.策定した「総括的評価」に資するピア評価の運用案の検証をするため、模擬授業を用いた実験調査を実施する。最終的に、小グループ学習でピア評価を「総括的評価」として用いるためのモデル案を提示する。
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研究実績の概要 |
2023年度は、本研究は、看護基礎教育における小グループ学習法でピア評価を実施し、自己評価と他者評価の信頼性を検討することを目的とする。また心理社会的要因がピア評価に与える影響について検討するため、前年度の調査内容を一部修正し、調査を実施した。特に、日本人の学習者が、ピア評価において抱える潜在的問題に着目し、文化的特性を踏まえたピア評価の方法について検討する。 調査は、看護学専門科目1科目(3年次)において、小グループ学習法を実施し、ピア評価を行った。小グループ学習後、回答者(学生)は、グループワークのパフォーマンスについて、自己評価および他者評価を行った。パフォーマンスの評価は、「自分の意見を伝える」「人の話を聴く」「物事を考える」「協調性」の4軸を段階的に評価するルーブリック評価表を用いた。また、心理社会的影響要因を検討するため、小グループ学習開始前に、「日本語版Ten Item Personality Inventory(TIPI-J)(小塩ら,2012)」(パーソナリティ特性)、「相互独立的―協調的自己観尺度(高田ら,1996)」(文化的自己観)、「ローゼンバーグ自尊感情尺度日本語版(桜井,2000)」(自尊感情)の各設問項目(資料2)への回答を依頼した。回答は、Webのアンケート機能を使用し、分析は、自己評価および他者評価のスコア間の相関係数および級内相関係数を算出し、信頼性を検証した。また自己評価と他者評価スコアと、心理社会的要因を測定する各尺度スコアとの関連について統計的分析を行った。調査は2年間のデータを蓄積して最終的に分析する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は小グループ学習法を実施し、ピア評価を行うものであるが、新型コロナ感染症の影響で、当初に対面によるグループ学習法を実施することができなかった。そのため、当初予定より実施が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度より通常授業の実施が可能になったため、おおよそ当初計画にそって調査研究を実施する予定である。2023年度と同じ小グループ学習法を実施し、評価を行う予定である。
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