研究課題/領域番号 |
19K10831
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 宮崎県立看護大学 |
研究代表者 |
島内 千恵子 宮崎県立看護大学, 看護学部, 教授 (00206161)
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研究分担者 |
江藤 敏治 宮崎県立看護大学, 看護学部, 教授 (30363576)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 手指衛生 / 手洗い / 手指消毒 / 速乾性擦式手指消毒薬 / 石鹸 / ウォーターレス法 / 効力低下 / 細菌 |
研究開始時の研究の概要 |
研究代表者の研究で、手洗い直後に速乾性擦式手指消毒薬を使用した場合、消毒効果が低下し、手指から多数の細菌が検出されることが多いが、クロルヘキシジングルコン酸塩が0.5g/100ml添加された手術時ウォーターレス法用の消毒薬は、手洗い後に使用しても細菌の検出数が少ないことがわかってきた。しかし、消毒薬によっては検出数の多い場合もあるため、手洗い後の使用に適している消毒薬の条件についてさらに検討する。また、頻回に手洗い・手指消毒が実施される場合は、手洗いから時間をおかずに、速乾性擦式手指消毒薬による消毒が行われる可能性があるため、手洗いによる消毒効果の低下がどの程度の時間持続するかを明らかにする。
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研究実績の概要 |
感染対策上、速乾性擦式手指消毒薬の使用が推奨されているが、手洗い直後に使用した場合、消毒効果が低下し、手指から多数の細菌が検出されることが多いこと、クロルヘキシジングルコン酸塩が0.5g/100ml添加された手術時ウォーターレス法用の消毒薬は、手洗い直後に使用しても細菌の検出数が少ないことが、研究代表者のこれまでの研究でわかってきた。しかし、クロルヘキシジングルコン酸塩が0.5g/100ml添加された消毒薬でも、形状(ジェル状、液状)によって、検出菌数が多い場合もある。また、クロルヘキシジングルコン酸塩1g/100ml含有のウォーターレス法用速乾性擦式手指消毒薬もある。そこで、手洗い後の 使用に適している消毒薬の形状やクロルヘキシジングルコン酸塩の濃度について検討する。当初、石鹸3種類と流水、および流水のみの4通りの方法で手洗い後、2種類の擦式手指消毒薬で手指消毒を行い(各手洗い30例×4×2)、手洗い前後と消毒後 に手指細菌を検出し、比較のため速乾性擦式手指消毒薬の単独使用 時の消毒前後の手指細菌も検出すること(30×2例)を予定していた(のべ300例)。しかし、COVID-19感染拡大の影響で、想定していた対象者を集めることが困難であることから、例数を減らしても十分な検討ができるように次のように変更することを考えている。液状のグルコン酸クロルヘキシジン1g/100ml含有の2種類の速乾性擦式手指消毒薬、0.5g/100ml含有の速乾性擦式手指消毒薬のジェル状と液状の2種類、計4種類(いずれもウォーターレス法用)について、単独使用時 と、石鹸手洗い後使用時の計8通りを20名の同じ被験者に実施してもらい(160例)検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19の感染拡大の影響で、想定していた対象者を集めることが困難であることから、研究対象、方法について再検討した。 COVID-19の感染予防対策で、消毒薬、石鹸、ペーパータオルなど本研究に必要な物品が不足し、購入が困難になり研究ができない状況もあった。物品の購入が可能となってからは、COVID-19の感染拡大の中で、速乾性擦式手指消毒薬が、日常的に頻回に使用され、速乾性擦式手指消毒薬の消毒効果に関する本研究の結果に対する影響が懸念され、対象者に本研究のために一時的に日常での手指消毒薬の使用を控えてもらうことが難しいという問題もあり、研究の推進が難しかった。 また、倫理的な配慮により、学生を対象とする場合は,研究者がそのセメスター内で担当する授業を受けていない学生か、受けている学生であっても、当該授業が終了し,成績評価もすでに終わっている場合のみ、研究対象者とすることになっているが(学生が、研究協力同意の有無が成績評価に影響することを危惧しないようにするため)、この条件を満たす対象者を確保することが難しかった。
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今後の研究の推進方策 |
2023年5月8日からCOVID-19 の感染症が、2類から5類になり、感染対策は、個人の判断が基本となり、密の回避や行動制限が緩和され、速乾性擦式手指消毒液の設置数もやや減少し、その影響も緩和されることが期待される。 COVID-19の感染がまだ続いている中で、対象者に研究のために一時的に日常での速乾性擦式手指消毒薬の使用を控えてもらうことが難しいという問題がある。これについては、コロナウイルスは、流水(と石鹸)で手洗いすることでも除去できるので、実験に参加する際は、できれば手指消毒を控えて手洗いをするように依頼する。また、実験前に最後に手指消毒をした時間をアンケートに記入してもらい、結果への影響を検討する。 授業や成績評価の時期を調整し、研究対象者を確保できるようにする。研究対象者へのCOVID-19の感染を防ぎながら、説明会を行って対象者の同意を得てデータ収集を行い、結果を検討する。
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