研究課題/領域番号 |
19K10832
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 順天堂大学 (2021-2022) 帝京平成大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
北川 明 順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (20382377)
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研究分担者 |
安酸 史子 関西医科大学, 看護学部, 教授 (10254559)
永井 菜穂子 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 講師 (10779573)
小室 葉月 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 講師 (50782249)
大和 広美 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 助教 (50807047)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ルーブリック / 妥当性 / 信頼性 / 看護教育 / 教育評価 / パフォーマンス評価 / 看護技術演習 |
研究開始時の研究の概要 |
正確に学修成果を評価するため、妥当性と信頼性の高いルーブリックの特徴を明らかにし、妥当性と信頼性の高いルーブリックを判別するための指標を開発することを目的とする。 学生の演習場面をビデオに記録し、そのビデオの演習場面を10年以上評価経験がある熟達教員がルーブリックを使用せずに評価したものを基準点と設定する。その基準点とルーブリックを用いて評価した結果とを比較して妥当性を検証する。またルーブリック評価は複数の教員で行い、結果の一致率から信頼性を検証する。その後、妥当性と信頼性の高いルーブリックから特徴を抽出し、妥当性と信頼性の高いルーブリックを判別するための指標を作成する。
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研究成果の概要 |
看護学実習に関するルーブリックの評価基準で使用されている動詞をタキソノミーに従って分類した。その結果、163個の動詞のうち、66.3%が認知領域、27%が情意領域、6.7%が精神運動領域に属するものであった。次に、演習または実習に関するルーブリックの評価尺度における段階の書き分けについて内容分析を行った。その結果、「項目数」「割合」「条件」「動詞変化」「助言量」の5つのパターンが抽出された。「項目数」「割合」「条件」のそれぞれパターンで演習のルーブリックを作成し、熟練評価者との相関分析を行った。その結果、最も相関が高いルーブリックは「割合」表記のもので、ICC(2, 2)=0.753であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、ルーブリックに関して多く行われている研究は、ルーブリックの導入効果に関するするものがほとんどであり、妥当性と信頼性の高いルーブリックの作成方法について検討したものはほとんどない。 本研究は現在作成されている看護学実習において使用されている動詞と、段階付けの表現について明らかにし、最も妥当性が高いと考えられる表記を分析した。この研究成果により、どのように作成すればルーブリックの妥当性と信頼性が高くなるかがわかる。また、学生へのアンケート調査により、学生の使いやすいルーブリックについても明らかにしており、ルーブリックを使用するすべての領域の参考となるものである。
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