研究課題/領域番号 |
19K10836
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
山田 雅子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (30459242)
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研究分担者 |
吉田 千文 常磐大学, その他部局等, 教授 (80258988)
津田 篤太郎 聖路加国際大学, 聖路加国際病院, 診療教育アドバイザー (90837882)
西村 恵理奈 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (80849993)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 漢方医学 / 看護教育 / 漢方的看護論 / 教材開発 / 漢方看護論 / 看護基礎教育 / 看護実践 / 在宅看護 |
研究開始時の研究の概要 |
看護は、人々が健康上の課題を持ちつつも日常生活をよりよく過ごすことができることを助ける活動である。しかし現在大多数の看護師は病院に所属し、日常生活とはかけ離れた環境で、医療事故を起こさないことを最善の価値として、できるだけ早く退院することをゴールに看護実践を展開している。患者からは「対話力が落ちた」と看護師に対する批判もあり、患者を真の意味で支える看護の実践力を上げる必要がある。そこで本研究では漢方医学の哲学とアプローチを看護師が学ぶことによって、患者に耳を傾け、望む生活に戻ることを支援する看護実践力を身につけることができると考え、「漢方看護論の教育プログラム」を作ることに取り組むこととした。
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研究成果の概要 |
漢方医学の哲学は女性の健康や高齢者の健康維持などに有効な知識体系を持つが、看護基礎教育での教育には課題が多く、漢方医学を活かす看護師は少ない。そこで看護師が学び活用するための漢方医学の内容を抽出し、看護学生および看護実践家に向けた教育プログラムを開発した。プログラムはオンラインで学習可能で、漢方専門医、漢方医学を学んだ看護師、鍼灸師から評価を受けるなど、質改善を経てver.3の完成に至った。 また看護実践家から漢方的看護実践事例の収集を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医師は漢方医学を学ぶのに対し看護師は学ぶ機会が極めて少ない。漢方医学では未病を扱い暮らしの中の養生を示すなどの特徴から、超高齢社会における地域包括ケアに寄与すると考えられるため、人々の暮らしの中で看護を提供する者たちが漢方医学を学ぶ意義は大きい。看護学生や看護実践家が漢方医学を学ぶための系統的な教育プログラムとしては初めての試みとして今後の発展につながると考える。
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