研究課題/領域番号 |
19K10845
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 長崎県立大学 (2021-2022) 日本赤十字九州国際看護大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
大重 育美 長崎県立大学, 看護栄養学部, 教授 (70585736)
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研究分担者 |
山口 多恵 長崎県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (00597776)
中島 充代 福岡大学, 医学部, 教授 (60320389)
飛奈 卓郎 長崎県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (60509678)
永松 美雪 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (30550769)
倉岡 有美子 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (30584429)
木村 涼平 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 講師 (00742264)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 妊娠期 / 交代制 / 看護師 / 交代制勤務 / 睡眠健康プログラム / 二交代制 / 睡眠 |
研究開始時の研究の概要 |
妊娠各期の二交代制看護職を対象に、睡眠を阻害する要因を縦断調査で明らかにし、妊娠期の看護職の睡眠健康プログラムの開発を行う。具体的には、①妊娠各期の看護職を対象に縦断調査によって生態学的変化を追いながら睡眠に影響する要因を明らかにし、②就労継続に影響する要因を明確化し、③これらに基づき妊娠各期の看護職のための睡眠健康プログラムの開発を行い検証し、健康生活の維持と離職率低下につなげる。
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研究実績の概要 |
妊娠期看護師の対象者数をさらに増やしたかったが、コロナ禍でリクルートが困難であった。しかし、ある程度の成果を得ていたので、計画通りにこれまでの研究成果を公表することとした。その方法は、これまでの科研費による研究成果をホームページを設定して「ナースの睡眠サポートテラス」という名称で公表した。内容は、一般の方や看護師にわかりやすい名称を用いて「1.ナースのお仕事事情」「2.夜勤前後の睡眠パターンの違い」「3.ナースの疲労度」「4.休日の過ごし方」「5.ナースの睡眠時間のおすすめ」「6.妊娠ナースの特性」とした。各項目には、出典を明記して2022年9月から公表した。【妊婦ナースの特徴】として「日勤の疲労は、日勤後に増加傾向ですが、だるさ感のみ増加していました。夜勤の疲労は、夜勤後に増加傾向ですが,特にねむけ感、だるさ感、ぼやけ感が増加していました。夜勤後から休日開始までに、ねむけ感、不快感、だるさ感、ぼやけ感が低下していました。休日の疲労は、休日後には有意な増加はありませんでした。このように、日勤での疲労が「腕がだるい」「腰がいたい」などの身体的疲労であるだるさ感のみがあったのは、妊娠期の特徴と考えています。夜勤時の仮眠時間は1 時間半確保していますが、日勤後の睡眠時よりも交感神経優位でストレスを感じていることがわかりました。」と報告した。また【妊娠20週前後での比較】では、「妊娠中期にあたる20週を境に妊娠20週未満群と以上群に分けて、疲労、身体活動量、睡眠の質について比較を行いました。妊娠20週未満群では、睡眠の質は悪くなく、日勤や夜勤の前後で疲労も回復していました。しかし、妊娠20週以上群では、睡眠の質が悪く、睡眠障害が強くなる傾向がみられました。日勤・夜勤・休日の業務の推移でも特にねむけ感や身体的疲労が改善しないまま経過している可能性がわかりました。」と報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍で、対象者数確保が困難であった。しかし、研究成果を公表するために、学会等での論文発表だけでなく、ホームページ開設により、より一般の方や看護師に届きやすい手法を用いた。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研究成果を踏まえて、妊娠中の交代制勤務を継続する看護師がどのような経験をしているのかということを質的なシステマティックレビューに取り組んでいる。2022年「Pregnant nurses' experiences working of shifts: a qualitative systematic protocol」が採択され公表されている。現在は、「Pregnant nurses’ experiences of working shifts: a qualitative systematic review」を投稿準備中である。また、引き続き妊娠期看護師のリクルートを行い、サンプル数確保を継続していく。
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