研究課題/領域番号 |
19K10846
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 西南女学院大学 (2022-2023) 福岡看護大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
梶原 江美 西南女学院大学, 保健福祉学部, 教授 (00389488)
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研究分担者 |
飯野 英親 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (20284276)
小野 聡子 川崎医療福祉大学, 保健看護学部, 講師 (20610702)
山本 祥正 東京工業高等専門学校, 物質工学科, 准教授 (90444190)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ラテックスアレルギー / 天然ゴム / タンパク質フリー / 子宮頚管拡張器 / バックキャスト / 溶出タンパク質量 / 窒素含有率 / 尿留置カテーテル / 予防 |
研究開始時の研究の概要 |
ラテックスアレルギー(LA)に関連する国内外の動向として,FDAでパウダー付き医療用手袋の使用が禁止となり,国内における生産が中止となって2年が経過した.本研究では,バックキャスト思考を用いて「ラテックスアレルギーが起きない医療現場の実現」に近づくことを目指す基盤研究として,「人」と「モノ」へのアプローチを相互に補完しながら進めていく.具体的には,医療現場でのラテックスアレルギーに関する現状を明らかにし,ラテックスフリー環境の実現可能性と課題を検討する.加えて,ラテックスフリー環境への完全移行についての課題を整理したうえで,新素材の開発に向けた糸口がつかめないか,可能性を探っていく.
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研究実績の概要 |
本研究は、天然ゴムに含まれるタンパク質に感作されて起こるラテックスアレルギーについて、医療現場の現状を踏まえてタンパク質フリー天然ゴム素材の開発の可能性を探ることである。 今年度は、タンパク質量の測定(改良ローリー法による溶出タンパク質、ケルダール法による窒素含有率)を測定するための天然ゴム製の医療製品の情報収集や最近のラテックスアレルギーに関する文献収集、ラテックスアレルギーの予防に向けた啓発活動について取り組んだ。 COVID-19の影響が業務上残る中での研究であったため、関連の情報収集や意見聴取、意見交換が主となった。タンパク質量の測定については、医療用手袋や尿留置カテーテルの追加測定を検討した。また、病院やドラッグストアなどで市販されている医療製品の材料に着目して、天然ゴムの代替となる材料や品名などを確認し、現状把握の機会とした。文献収集および整理については、昨年度に引き続き国内外での文献をScopasと医中誌で行っているが、文献は多くない。ラテックスアレルギーの啓発および教育、環境整備の重要性について確認できた。併せて、海外文献では、ラテックスアレルギーだけでなく、医療従事者が使用している手袋や手洗いから手湿疹、接触性皮膚炎、職業性皮膚炎など手袋使用と手に関する課題が生じていることを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19の影響により、業務調整に時間を要した。その結果、質問紙調査内容の検討や対象の選定や内諾を得ることができなかった。また、天然ゴム製の医療製材のタンパク質量の測定が困難となり、サンプル収集に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
医療現場での現状を把握に向けて、引き続き情報収集及び検討を重ねて調査を予定するほか、タンパク質量の測定結果をまとめ、ラテックスアレルギー予防のための啓発活動にも引き続き注力したいと考えている。
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