研究課題/領域番号 |
19K10857
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 島根県立大学 |
研究代表者 |
大森 眞澄 島根県立大学, 看護栄養学部, 教授 (20437552)
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研究分担者 |
石橋 照子 島根県立大学, 看護栄養学部, 教授 (40280127)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 児童・思春期 / 精神科看護 / 情動知性 / 看護師 / グループディスカッション / 思春期ケア / グループアプローチ / 児童・思春期ケア / 感情体験 / 精神看護 |
研究開始時の研究の概要 |
グループアプローチの手法をもとに、平成30年に作成した精神および発達に障がいをもつ児と関わる看護師の体験をテーマとした4編の教育教材(DVD)を看護師と特別支援教育に携わる教諭に視聴してもらい、グループ・ディスカッションを計5回実施し、どのような感情体験が生じる過程があるのかアクションリサーチを用いて情動知性の下位因子である自己対応・対人対応・状況対応について解明する。このことをとおして、可視化しにくい情動知性の育成のプロセスを児童・思春期ケアに携わる全ての人に活用可能な方略を提言する。
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研究成果の概要 |
児童・思春期病棟看護師が、DVDの視聴とディスカッションを用いたセッションに参加することで情動知性は変化するのかを明らかにすることを目的に、看護師7名を対象に1回90分、全3回のセッションを実施した。オリジナルDVDの視聴とディスカッションをおこない、質的データを収集すると共に、セッションの初回と最終回に情動知能尺度を含む質問紙調査を実施した。7名の看護師(男性3名と女性4名)のうち、感情知能の3つの下位尺度の得点全てが向上したものは7名中3名で、2つの下位尺度のいずれかの得点が向上したものが2名、2名は得点が下がった。得点が下がった看護師2名は、介入前の感情知能の得点が、高い特徴がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
グループアプローチの手法をもとに、平成30年に作成した精神および発達に障がいをもつ児と関わる看護師の体験をテーマとした4編の教育教材(DVD)「子どもに拒まれる」「子どもにハグを求められる」「子どもにアゲアシをとられる」「子どもとぶつかる」を看護師が視聴し、グループ・ディスカッションを実践することは、子どもと関わる支援者の情動知性の育成に部分的に効果があった。また、感情体験のすり合わせは、グループ療法的な効果が期待できると考えた。可視化しにくい情動知性の育成のプロセスを児童・思春期ケアに携わる全ての人に活用可能な方略の1つになりうると言える。
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