研究課題/領域番号 |
19K10859
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 日本赤十字九州国際看護大学 (2022-2023) 茨城キリスト教大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
櫻本 秀明 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (20755590)
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研究分担者 |
卯野木 健 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (40465232)
井上 貴昭 筑波大学, 医学医療系, 教授 (60379196)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 集中治療 / 呼吸困難 / 症状緩和 / 重症疾患 / 客観的評価 / 人工呼吸患者 / 客観的評価ツール / RDOS / 呼吸困難感 / クリティカルケア |
研究開始時の研究の概要 |
プロジェクト①日本語版客観的呼吸困難感評価スケールの作成:自分で症状を訴えられない患者様の息苦しさを医療者が観察して評価するためのツールを、日本でも使用できるようにし、集中治療室での呼吸困難感緩和の一歩とします。 プロジェクト②集中治療室での日本語版客観的呼吸困難感評価スケール得点と、人工呼吸療法を必要とする患者様の、ICUでの死亡や在室日数・病院在院日数などの関係性を調査します。 プロジェクト③集中治療室での客観的呼吸困難感評価得点と退院後6ヶ月の死亡率や、QOLおよび呼吸困難感との関係性を調査します。集中治療室での呼吸困難感が強いとスケールで示される人ほど予後が悪いのではないかと考えています。
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研究成果の概要 |
集中治療室のみならず、緩和ケアや意識障害患者などでも使用できる、自己報告を必要としない日本語版客観的呼吸困難感評価スケールRespiratory Distress Observation Scale (RDOS)の作成および科学的妥当性、信頼性を評価し、日本国内において客観的呼吸困難感評価が可能となった。また、RDOSをICU用および人工呼吸器装着患者用に調整したRDOSとの診断特性の比較を行い日本語版RDOSの診断特性がスクれていることを明らかにした。加えて、RDOSと人工呼吸患者の吸気努力(P0.1)の関連および、予後に関する調査を行い、弱い負の相関があることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の医療機関等において、意識障害等により訴えられない患者等の呼吸困難を評価可能とする一連の研究を行なったことが本研究の社会的意義として高い点である。加えて、ICUや人工呼吸療法中などの患者に特化したRDOSとの比較を行い集中治療室でどの様なツールを用いるべきかを下記らかにした。また、呼吸困難は、呼吸努力を強め肺損傷を引き起こすリスクがあるが、この点に関する基礎的な資料を提供している。
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