研究課題/領域番号 |
19K10864
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
江尻 晴美 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (60515104)
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研究分担者 |
篠崎 惠美子 人間環境大学, 看護学部, 教授 (50434577)
伊藤 千晴 人間環境大学, 看護学部, 教授 (20434574)
山口 直己 豊橋創造大学, 保健医療学部, 准教授 (70434579)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 集中治療後症候群 / PICS / 看護 / ICU / 看護師 / 集中治療室 |
研究開始時の研究の概要 |
集中治療後症候群(Post intensive care syndrome :PICS)は、集中治療室(ICU)在室中あるいは退室後、退院後に生じる身体機能・認知機能・メンタルヘルスの障害で、患者の退院後のADL及びQOLに影響する。本研究では、看護師がPICSをアセスメントするPICSアセスメントツールを開発する。そのためにシステマティックレビューに基づく項目作成、質問紙調査ならびに臨床での調査など段階的に実施する。 PICSアセスメントツールによって看護師がPICSを的確にアセスメントでき、PICSの予防・早期発見・適切な対処が可能で、患者のADLの低下やQOL低下を防ぐことが可能になる。
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研究成果の概要 |
集中治療を受けている患者の集中治療後症候群(PICS)を早期発見するための,PICSアセスメントツールの開発に向けて,第4段階で研究を行った. 第1次研究ではツールの項目と構成を明らかにした.第2次研究ではツールの内容妥当性の検討を行い,作成したツールの項目ごと・項目全体の内容妥当性の検討を行い,内容妥当性を高めた.第3次研究では,内容妥当性の確認されたツールを洗練したうえで,評価者間信頼性と判定結果の一致度を検証した.第4次研究として,ツールの実用可能性の検証を行い完成させた.ツールは,初回アセスメント6項目,毎回のアセスメント32項目で,ICU看護師が簡易的に使用できるものである.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
集中治療を受けた患者のICU死亡率や28日生存率など,短期的なアウトカムは飛躍的に改善した.一方,病院退院後も継続する運動機能低下や精神症状など健康問題によるQOL低下が明らかとなり,長期的な患者の健康問題にも着目する必要性が明らかにされ,集中治療後症候群(PICS)の概念が提唱された.PICSは、身体・認知機能低下とメンタルヘルスの障害である. 本研究では,集中治療を受けた患者の長期的なQOLの改善に向けた第一歩として,PICSによる症状をICU看護師が早期発見できるためのツールを国内外初に開発した.初回アセスメントと毎日2回のアセスメント項目から構成され,簡易的に使用できるツールである.
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