研究課題/領域番号 |
19K10878
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 島根県立大学 |
研究代表者 |
梶谷 みゆき 島根県立大学, 看護栄養学部, 教授 (00280131)
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研究分担者 |
荒木 さおり 島根県立大学, 看護栄養学部, 助教 (00839243)
林 健司 島根県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (10462037)
加藤 さゆり 島根県立大学, 看護栄養学部, 講師 (10809338)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 脳血管障害 / 家族機能 / FAD / 介入評価 / 家族看護 / 介入研究 / SCAT / 家族機能評価 / 介入スキル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,回復期脳血管障害患者と配偶者に対し,回復期における患者と配偶者の意思決定や療養生活確立の支援を行う看護介入プログラムの有効性と課題を明確にすることである.これまでの研究で,回復期脳血管障害患者と配偶者26事例の家族機能をFADで測定した結果,「情緒的反応性」の家族機能が有意に低下していた.さらに,患者と配偶者に良好な変化をもたらしたスキルとして,①彼らの感情的な表現をありのまま受け入れる②発問により状況の客観化を促すことが,「感情の安定化」につながる有効な介入スキルとして確認できており,展開事例の蓄積により本看護介入プログラムの客観的評価ができると捉えている.
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研究実績の概要 |
回復期脳血管障害患者と家族(本研究では配偶者を指す)(以下患者と配偶者とする)は、後遺症への適応や再発予防の管理に関して新たな能力取得が短期間に求められる一方、それまで培ってきた家族の在り方を再考し新たな家族の在り方を確立しなければならない。回復期にかかわる医療従事者は、家族が療養生活で直面している課題を的確にアセスメントし的確な支援を実施できる能力が求められる。 これまでの研究で、脳血管障害回復期にある患者と配偶者は相互理解を図るコミュニケーションを円滑に図ることが困難であり、結果状況の客観視や感情面の理解、今後の療養生活におけるイメージを明確にするうえで課題を抱えていることが明らかになった。 本研究は、看護者として患者と配偶者のコミュニケーションを促進し患者と配偶者の感情面での理解を促すことと、自身の家族が持っている強みや課題を言語化することにより療養生活における患者と配偶者の目標の共有化と家族機能の強化を図る介入プログラムを構築し介入プログラムのの有効性を明らかにすることを目的に、発症から2~3か月の間に3回の家族面談を行った。結果、FAD(Family Assessment Device)を用いて家族機能の変化を量的に確認したが、FAD上では介入前後で有意な差を確認することができなかった。家族に関しては様々な交絡因子が関連する可能性があることと、介入事例数の少なさが影響していると考えられる。一方、患者と配偶者に対するインタビューデータを用いた質的な評価では、患者と配偶者の相互理解や感情面の安定化、今後の療養生活における見通しを共有できた点で効果を確認することができた。
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