研究課題/領域番号 |
19K10886
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
佐々木 晶子 昭和大学, 医学部, 講師 (10398688)
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研究分担者 |
鶴谷 純司 昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (30319686)
中村 清吾 昭和大学, 医学部, 特任教授 (70439511)
沢田 晃暢 昭和大学, 医学部, 兼任講師 (80266105)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 乳がん / 抗がん剤副作用 / 化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN) / ハンドセラピー / 血行促進 / 化学療法末梢性神経障害(CIPN) / 対処療法 / しびれ改善 / 化学療法誘発性末梢神経障害CIPN / 抗癌剤副作用 / ハンドセラピー施術 / 化学療法誘発性末梢神経障害 / 乳がん患者 |
研究開始時の研究の概要 |
化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)であるしびれの対処法の確立が急ぎ必要である。乳がん患者の治療薬である抗がん剤は、悪性腫瘍を退治すると同時に正常な神経細胞も傷つける。しびれにより患者のQOLは著しく低下する。しびれを感じる患者37名に私たちが独自に考案した手指マッサージであるハンドセラピー施術をおこない症状改善をVAS評価で解析したところ、施術後しびれが有意に改善したことが明らかになった。これらの研究成果から、リズミカルな刺激を与える手指マッサージがしびれの改善に効果的であると考えた。本研究はハンドセラピー施術の確立を目指し、施術がしびれ改善に有効であることを科学的に調べる
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研究成果の概要 |
乳がん患者の化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)を改善する目的で、血液循環を促す新しい手技の「ハンドセラピー施術」を開発した。施術の効果を検討するためにタキサン系抗がん剤と微小管の重合阻害薬で処置をうけた患者51名を対象に、CTCAEで、しびれによる日常生活への影響を調べた。施術前後のしびれの評価はVAS 10 ㎝を使用した。しびれの部位は第1指から第4指の近位指節間関節から指先が多かった。外来受診時に実施した20分間のハンドセラピー施術によって、しびれの度合いが比較的軽度から中程度の患者で改善したことからCIPNにはハンドセラピー施術が有効であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳がんの治療で使う抗がん剤の副作用に手足のしびれで感覚が鈍くなる末梢神経障害 (CIPN)がある。乳がんに罹患する患者は家事や日常生活を営む上で困難が多い。痛みやしびれで感覚が鈍くなり、指先で熱さが感じにくくなることで火傷や家事で包丁を使う際は指先を怪我する可能性がある。我々が確立した指先の血行を良くするマッサージのハンドセラピー施術によって手指の血行は良くなり、しびれ症状を改善することが明らかとなった。CIPNに悩む患者は多い。本研究で開発したハンドセラピー施術は、しびれ治療薬や改善策が無かった患者にとってしびれ改善に寄与する一助になると考えられる。
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