研究課題/領域番号 |
19K10892
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 神戸女子大学 |
研究代表者 |
東 ますみ 神戸女子大学, 看護学部, 教授 (50310743)
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研究分担者 |
藤永 新子 四條畷学園大学, 看護学部, 教授 (70508663)
大田 博 福岡大学, 医学部, 講師 (10739775)
石橋 信江 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (50453155)
橋弥 あかね 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (00457996)
三苫 美和 兵庫医療大学, 看護学部, 講師 (60618304)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 遠隔看護 / 糖尿病 / 自己管理 / セルフモニタリング / 2型糖尿病 / 看護外来 / 行動変容 |
研究開始時の研究の概要 |
看護外来の看護師による個別性に応じた支援システムと生活習慣が可視化できるモバイルPHR(Personal Health Record:個人健康記録)を組み合わせた遠隔看護介入によって、行動変容が継続しない2型糖尿病患者の自己管理方法の獲得を目指す。3年間で次の研究・開発を進める。①患者の個別性に応じた支援が提供できるシステムを構築する。特殊な手技を必要とする技術は動画を作成する。②看護外来に通院中の2型糖尿病患者に遠隔看護介入を実施しデータ収集を行う。③遠隔看護の有用性を、HbA1cやBMIなどの生理的データ、行動変容ステージ、自己管理行動得点や糖尿病負担度得点、及び面接調査から検証する。
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研究実績の概要 |
2022年度は、株式会社Welbyが開発した生活習慣が可視化できるWelbyマイカルテ(以下、マイカルテとする)をシステムとして採用することとした。株式会社Welbyは、2011 年より糖尿病治療に必要な血糖値などが管理できるクラウドサービス「Welby糖尿病」の提供を開始し、慢性疾患分野における治療・自己管理のための総合プラットフォームを企画・開発することで、患者のQOLの向上、医療従事者への貢献を目指している企業である。マイカルテは、患者がスマートフォンにアプリをダウンロードし、生活習慣に関するデータを入力するもので、入力されたデータは、医療機関側のパソコンからグラフや一覧で確認することができるシステムである。 研究対象者は、糖尿病患者が通院しているクリニックの院長に、2型糖尿病患者を紹介してもらい、研究同意の得られた患者及び、機縁法によって集め、研究同意の得られた看護師とする。患者には、個人のスマートフォンからマイカルテにデータを4週間入力してもらう。マイカルテには、①行動、②運動、③体重、④血圧、⑤血糖値、⑥お薬、⑦食事、⑧睡眠、⑨血管年齢、⑩検査値の10項目の入力画面が表示されるが、患者自身が自己管理に必要と思われる項目を自由に選んで入力してもらう。4週間後に半構成的面接調査により、マイカルテの使い勝手やマイカルテを使用することによる生活習慣の行動変容への影響等を調査する。現在、患者からのデータ収集中である。2023年度は、看護師に対して、外来でのマイカルテを活用した指導の可能性について半構成的面接調査を実施し、マイカルテが、患者自身の自己管理や外来看護師の糖尿病患者への指導に活用可能であることを明らかにする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度は、所属機関の倫理審査委員会の承認後、患者からのデータ収集ができていることからおおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、引き続き患者からのデータ収集と看護師からのデータ収集を実施し、実際の医療機関で使用されているマイカルテが、患者の自己管理に役立つか、看護師の糖尿病指導に活用できるかについてその可能性を検証し、外来における生活に即した具体的な指導へ繋げるための基礎資料を得る。
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