研究課題/領域番号 |
19K10894
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 西九州大学 |
研究代表者 |
白田 久美子 西九州大学, 看護学部, 教授 (90310739)
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研究分担者 |
小林 幸恵 西九州大学, 看護学部, 教授 (20325062)
鷹居 樹八子 西九州大学, 看護学部, 教授 (40325676)
古川 久美子 西九州大学, 看護学部, 講師 (80737320)
丸山 智子 第一薬科大学, 看護学部, 講師 (00622177)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | がん患者 / 在宅療養 / がん看護 / 災害時の看護 / 災害看護 / 治療中断 / 災害支援教育プログラム / 災害支援システム / 災害時支援システム |
研究開始時の研究の概要 |
我が国は超高齢社会となった。高齢とともにがんの罹患率は増加する。医療の進歩により、手術を受けるがん患者の生存率・治癒率は向上しているが、入院日数の短縮等に伴い、在宅で化学療法や放射線療法などのがん治療を受ける患者は増加している。ここ数年、大規模地震が発生している。地震発生に伴う治療中断による病状悪化、静脈血栓塞栓症等の災害関連死の発症は、予防せねばならない。しかし地震発生時の在宅療養中がん患者に対する支援についての研究は見当たらない。そこで、在宅療養中のがん患者が災害時に経験するリスク、その支援内容について、熊本地震を体験した人々に調査を行い、課題を明らかにし、災害時支援システムの構築をする。
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研究成果の概要 |
目的:在宅療養中がん患者が災害時に経験するリスク,支援内容について明らかにし災害対策支援システムを構築する.方法:①熊本地震時の認定看護師等4名に半構造化面接を実施する.結果:災害時LINEでの励まし合いと情報共有,緩和ケア病院連携情報共有システムが必要である.②がん治療中及び治療経験者にWeb方式の質問紙調査を実施する.結果:対象者560名,年齢30代以下43名,40代86名,50代120名,60代168名,70代以上143名.何年たっても残る災害時の実態・課題が把握できた.補助事業期間終了だが,災害対策支援システム構築に向けて研究は進めていく.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
熊本地震で患者ケアに携わっていた認定看護師等4名にインタビュ-,がん治療経験者及び治療中の患者560名に質問紙調査を実施した.この中でがん治療中に突発的な事象として自然災害を体験した患者は273名であった.災害直後は,大変な状況の中,自分自身の身体のことなど考えられなかった.また体験した後になってから感じる思いなど新たな情報が得られた。これらの情報から治療中断による症状悪化の予防、災害関連死の予防に対する支援につながることから学術的意義はある.また他の慢性病患者に対する支援にも役立つ基礎的研究になり,治療費等の抑制による経済的な面での効果も期待できることから社会的意義があると考える.
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