研究課題/領域番号 |
19K10898
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
齋藤 貴史 山形大学, 医学部, 教授 (80250918)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 褥瘡 / 炎症 / 圧迫創 / 筋芽細胞 / 細胞療法 |
研究開始時の研究の概要 |
褥瘡は臥床患者のQOLを大きく阻害し、有効な治療法の開発が必要である。脂肪幹細胞は、筋前駆細胞である筋芽細胞への分化と増殖因子を誘導し、褥瘡組織の細胞治療源となり得る。また筋芽細胞の創部位への移植も有力な細胞治療源となり得る。本研究では、褥瘡に対する細胞療法の確立を目指して、脂肪幹細胞および筋芽細胞の移植による褥瘡の創傷治癒・回復に与える効果と創治癒メカニズムの一端を褥瘡モデルで明らかにする。
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研究成果の概要 |
褥瘡の悪化と虚血再灌流障害および生体の酸化ストレス状態の惹起の関与を動物モデルで検討した。褥瘡の進行には、創部における一酸化窒素産生量の低下や生体のアスコルビン酸の欠乏が影響することが示唆された。褥瘡の治癒にはハイドロコロイドドレッシング材の貼付が筋線維芽細胞の退縮を促し創の修復と再生に有効であることが示された。また、アスコルビン酸の投与は褥瘡の炎症反応の改善に有用である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
褥瘡の発生・進行に係わる虚血再灌流障害や酸化ストレス亢進について、動物モデルを用いて創部における一酸化窒素産生量の低下と生体のアスコルビン酸欠乏の視点から示した。また褥瘡の治癒にハイドロコロイドドレッシング材貼付の有用性を示した。これらは褥瘡の創治癒機序の解明と新規治療法の開発に学術的意義がある。褥瘡の予防法や治療法の進歩に関連する研究は、褥瘡を患う人々のQOLの改善を目指す上で社会的意義がある。
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