研究課題/領域番号 |
19K10903
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
田中 準一 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (80718990)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | せん妄 / 環境調整 / 脳卒中 / 介入研究 / 看護介入 |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中患者におけるせん妄の発症率は13-48%と報告されている.せん妄患者の入院中・12ヶ月後の死亡率は高く,平均在院日数は9.39日延長し,長期療養施設へ転院する傾向にある.また,入院中のインシデントの増加やせん妄患者の対応に追われるスタッフの疲弊など患者および医療現場に大きなインパクトを与えている. 本研究では,介入が容易かつ標準化が可能な環境調整に着目し,下記の内容を明らかにすることを目的とする.脳卒中センターに入院する患者に対する1)環境調整によるせん妄の予防効果,2)見当識を維持する看護介入によるせん妄の予防効果.3) 各介入が在院日数に及ぼす影響,4) せん妄発症のリスク因子の特定.
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研究実績の概要 |
脳卒中患者のせん妄の発症率は13-48%を示し、せん妄群は非せん妄群に比べて入院中および12ヶ月後の死亡率が高く、平均在院日数が9.39日延長し、長期療養施設へ転院する傾向にあることがこれまでの研究で明らかにされている。転倒などの入院中のインシデントの増加やせん妄を発症した患者の対応に追われるスタッ フの疲弊など、その影響は広範囲にわたり、患者および医療現場に大きなインパクトを与えている。そのようなインパクトを与えているにも関わらず、せん妄に対する標準化された予防的看護ケアは普及の動きがみられない現状にある。そのため、せん妄の発症要因の中でも、介入が容易かつ標準化が可能な環境調整に着目し、1)夜間にアイマスクおよび耳栓を使用する環境調整によるせん妄予防効果を評価し、2) 1)の介入に加え、カレンダーおよび時計を設置して、見当識を維持する看護介入を行う環境調整によるせん妄予防効果を評価する。同時に、3) 各介入が在院日数に及ぼす影響を評価し、4) せん妄発症のリスク因子を明らかにすることを本研究の目的とする。2022年度(令和4年度)は新型コロナウイルス感染拡大の影響により入院患者を対象とする調査を実施することができなかった。最新の状況を研究計画に反映させるため文献レビューを再度実施するとともに、調査の実施に向けて調査対象施設と調整し、調査方法の検討、調査に使用する機材の選定を行った。令和5年度は研究対象者のリクルート、ベースライン調査、介入および追跡調査を順次実施し、調査結果の分析を行っていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年度は新型コロナウィルス感染拡大の影響等により、調査実施施設で調査を行うことが難しかった。
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今後の研究の推進方策 |
調査実施に向けて、調査実施施設との調整を行い、予定していた調査を実施する。
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