研究課題/領域番号 |
19K10905
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 奈良県立医科大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
佐竹 陽子 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (90641580)
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研究分担者 |
石澤 美保子 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (10458078)
升田 茂章 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (80453223)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 救急看護 / 終末期 / 緩和ケア / 創傷ケア |
研究開始時の研究の概要 |
救急領域は救命を第一義とするが、適切な治療を尽くしても救命の見込みがないと判断される時期(終末期)がある。救命を望み最大限の治療を受けるために入院した患者にも、尊厳ある安らかなその人らしい姿で人生を終えることができるようケアすることは救急看護師の重要な役割である。しかし患者は、疾患や外傷、積極的治療の影響で外見が変容するばかりでなく、脆弱となった皮膚には新たな創傷が発生し、その人らしさすら維持することも困難な場合がある。そこで本研究では、患者の尊厳を守るための終末期ケアとして、救急領域で緩和的創傷ケア(Palliative Wound Care)を構築することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究は、救急領域における終末期患者の外見変化に焦点をあて、緩和的創傷ケアを構築することを目的とした。救急患者の皮膚障害の特徴や、終末期の外見変化の問題を調査した結果、局所ケアで予防できている皮膚障害がある一方で、終末期患者の皮膚障害に関連した外見変化は発生や進行を防ぎきれないものもある可能性が示唆された。救急領域の緩和的創傷ケアについて、時機を逃さず予防ケアを継続すること、発生後には患者の外見変化に伴う家族の悲嘆へのケアを検討することが重要であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、救急領域における終末期患者の緩和的創傷ケアに必要な要素を明らかにすることができた。研究結果から、救急患者の皮膚障害に対するエビデンスに基づいた予防ケアの重要性、終末期の外見変化に対する家族への悲嘆ケアの重要性が示唆された。看護師が救急患者の外見変化に関心をよせ緩和的創傷ケアを実践することは、救急看護における終末期ケア実践能力の向上につながり、患者とその家族の安らかな尊厳ある看取りに寄与することが期待できる。
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