研究課題/領域番号 |
19K10908
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
小原 泉 自治医科大学, 看護学部, 教授 (80266642)
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研究分担者 |
山本 則子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (90280924)
山花 令子 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 看護師 (40642012)
野崎 章子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 講師 (90361419)
藤原 紀子 東京大学, 医科学研究所, 特任研究員 (30642011)
玉木 秀子 埼玉医科大学, 国際医療センター, 認定看護師 (20838859)
吉村 健一 広島大学, 病院(医), 教授 (30415517)
中濱 洋子 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 臨床研究コーディネーター室長 (30863542)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | がん臨床試験 / 意思決定支援 / 学習プログラム開発 / 看護師 / 学習プログラム / 実践知 / 臨床研究看護 |
研究開始時の研究の概要 |
患者への適切なインフォームドコンセントに基づきがん臨床試験を実施する上で、患者の意思決定支援における臨床看護師の役割は大きいが、その役割遂行上の困難が報告されている。本研究の目的は、①がん臨床試験における患者の意思決定支援のための臨床看護師に対する学習プログラムを開発しその有用性を実証的に確認すること、②がん臨床試験における患者の意思決定支援の臨床看護師による実践知を事例研究の手法で可視化すること、である。最初に学習プログラムの有用性を実証的に確認し、患者の意思決定支援における看護師の自己効力感向上と支援拡充を図った後、臨床看護師が行った患者の意思決定支援の実践知を可視化する。
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研究実績の概要 |
がん専門病院1施設および大学病院2施設において、開発した学習プログラムをそれぞれ実施した。先行群に割り付けられた看護師を対象に①学習プログラム参加者の反応(満足度、理解度、自己効力感および意欲・関心)、②学びの内容、③意思決定支援実践尺度の回答内容を確認した。 がん専門病院で先行群となった看護師は66名だった。参加者の反応は、強化プログラムの後、満足度としては強化プログラムの後で低下を認めたものの、理解度は高く、自己効力感および意欲・関心は高い状態を維持しており、学びの内容の記載内容は学習プログラムの目標の達成を示唆していた。 大学病院で先行群となった看護師は60名であった。参加者の反応は、満足度や理解度は高く、自己効力感および意欲・関心は高値であるが強化プログラム後の低下しており、臨床試験に関わる機会が限られ成功体験が少ないことや、強化プログラムがオンライン自己学習で他者との共有がないことの影響が考えられた。 意思決定支援実践尺度の回答内容は、がん専門病院および大学病院のいずれにおいても有効回答が少なかった。その原因は、意思決定支援の実践機会が少ないためであった。意思決定支援実践尺度の回答内容から得られる情報を補うため、一部の参加者に対して半構造的なインタビューを実施した。 全体的には本学習プログラムの一定の有用性は確認できたが、総合的な有用性についてインタビュー結果をふまえて評価する必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍の期間、学習プログラムをオンライン化する必要が生じ、プログラム改訂や倫理審査変更申請などを要したため。
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今後の研究の推進方策 |
インタビューデータの分析を急ぐため、データ分析を行う研究者を当初予定より増やす。データ分析を行う研究者が増えることで生じうる分析精度の低下を防ぐため、データ分析検討会議を開催し、データ分析方法の整合性を確保する。
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