研究課題/領域番号 |
19K10911
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
瀬尾 昌枝 順天堂大学, 医療看護学部, 助教 (70613272)
|
研究分担者 |
青木 きよ子 順天堂大学, 医療看護学部, 特任教授 (50212361)
長瀬 雅子 順天堂大学, 医療看護学部, 先任准教授 (90338765)
鵜澤 久美子 (桑江久美子) 順天堂大学, 医療看護学部, 助教 (50635167)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 多発性硬化症 / 疾患修飾薬 / 治療継続 / 就労 / 医療費助成制度 / 多発性硬化症患者 / 再発予防 / 療養支援 / アドヒアランス |
研究開始時の研究の概要 |
多発性硬化症は20~30歳代の女性に好発する病気で、再発と寛解を繰り返しながら進行する。治療の主流は疾患修飾薬を用いた再発予防であるが、患者は、治療薬に対する期待と不確実な要素に対する不安を感じながら治療を選択している。その一方で、治療継続率が低いといわれている。このことは、好発年齢がライフスタイルの変化しやすい時期で、特に妊娠・出産への影響が憂慮されること、治療薬選択がその有効性と患者個々の状況に基づいて検討されることが、関連しているのではないか考える。そこで、本研究は、治療継続のためのアドヒアランスを向上させる支援方略を構築する。
|
研究実績の概要 |
2022年度は昨年度に引き続き多発性硬化症患者の再発予防治療継続の課題と課題への対応策の特徴を明らかにしようと試みた。課題への対応策に関するデータの質的記述的分析と分析から得られた知見について専門者で意見交換を実施した。治療継続中に患者に生じる困難や課題は、治療開始時の患者の症状や同居する子どもの年齢によっても内容に違いがみられた。しかしながら、完治に向けた治療への期待と治療により生じるかもしれない身体的、心理的不安は患者の年代や症状に関係なく絶えず抱いていた。 また2022年度に看護師へのインタビュー調査を実施予定であったが業務の関係で実施できなかった。そのため、研究計画を見直し、次年度(2023年度)のインタビュー調査へ向けて疾患修飾薬治療に関わる看護師と薬剤師と意見交換を実施した。看護師は再発予防薬が新たに増えたことでさらなる意思決定支援と治療継続支援の必要性と外来看護業務との両立に困難さを抱いていた。また患者から薬剤師へ家庭での薬の保管方法や内服忘れ時の対応への質問の増加など患者自身が治療継続に向けて行動していることが垣間見えた。先行研究やこれまでの研究結果をもとに看護師へのインタビュー項目の内容を見直し作成した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
看護師へのインタビュー調査に向けて準備を進めている。これまで行った調査について学会発表を行ったが論文投稿までには至らなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
2022年度は内服治療中に生じる困難とその対応について専門者間で意見交換をしてきた。またこれまでのインタビューデータをもとに看護師による治療継続支援を調査するための調査計画を進めてきた。2023年度には2022年度に進めていた調査計画を実施しいき、結果を公表する予定である。 現在、執筆中の論文が1本ありこれらを計画通りに進めていくことが今後の方針である。
|