研究課題/領域番号 |
19K10912
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 神奈川県立保健福祉大学 (2022) 聖路加国際大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
高橋 奈津子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (10328180)
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研究分担者 |
佐藤 幹代 自治医科大学, 看護学部, 准教授 (00328163)
中山 直子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (50510244)
米田 昭子 山梨県立大学, 看護学部, 教授 (70709732)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 糖尿病 / 語り / 体験 / セルフマネジメント / 看護基礎教育 / 教材 / 基礎看護教育 |
研究開始時の研究の概要 |
看護基礎教育課程にある看護学生が糖尿病患者の長期にわたる療養生活の実態を当事者の語りから理解し、多様なセルフマネジメント支援を考えることのできる教材を開発するために、糖尿病患者・家族にビデオインタビューを行い、糖尿病患者の療養生活の実態を当事者の語りから明らかにする。その結果をもとに「語り映像」を再構成し教材を作成する。看護基礎教育においても糖尿病をはじめとする慢性疾患患者の個別性をとらえ継続的に支援する能力をいかに育成するかが課題となっており、本研究で開発する教材がその能力を培うことに貢献できると考える。
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研究実績の概要 |
本年度はCovid-19の影響により、主にリモートインタビューをすすめ、リモートインタビューが難しい場合は感染予防に留意し対面インタビューを実施した。本年度末までに20名(男性13名、女性7名)のインタビューを実施することができた。年齢層は30代~80代、発症年齢も10代~60代と幅広く、合併症の出現状況も多様であった。糖尿病、生活習慣病という名称が当事者にとって偏見や不利益を被る可能性があり、療養に影響する面が大きいという指摘もあった。合併症がない場合は、自覚症状はほとんどなく生活に支障もないため病気という気がしないという語りも多い。半面、特に糖尿病性腎症から透析導入となった方は、治療による生活への支障も大きくなり、透析治療による合併症にも注意する必要があり療養生活は複雑となっていた。20名のデータ分析は途上であるが、30代で2型糖尿病を発症した女性1名のインタビュー映像を発症時から現在までのストーリーがテーマごとに伝わるよう再構成した映像教材試作版を作成した。第17回日本慢性看護学会学術集会の交流集会で作成した動画教材を一部紹介し、看護基礎教育において学生が糖尿病患者のセルフマネジメント支援について考えを深める教材として、どのような視点で活用可能であるか、どのような問いを設定すればよいかなど検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度はリモートインタビューを中心に20名のインタビューを終えることができた。しかし、本年度から研究代表者の所属が変更となり、新たな所属先での倫理審査、書類の変更などに時間を要したことが影響し、リクルートがすすまず、本年度中に目標の30名には達することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、Covid-19が第5類となることから、リモートインタビューに加え、感染予防には留意しながら対面でのインタビューを積極的にすすめていく。 現在、関東圏の対象者に偏っているため、機縁ばかりでなく、患者会、SNSを活用し関東圏以外でもリクルートをすすめ、目標数のインタビューが達成できるようにしていく。同時に教材構成、内容を検討し教材開発をすすめていく
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