研究課題/領域番号 |
19K10914
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 横浜創英大学 |
研究代表者 |
山本 佳代子 横浜創英大学, 看護学部, 教授 (40550497)
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研究分担者 |
奥宮 暁子 札幌医科大学, その他部局等, 名誉教授 (20152431)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 透析予防外来 / 自己管理支援 / 腎不全看護 / 自己管理指導 / 透析予防 / 自己管理 / 動機づけ支援 |
研究開始時の研究の概要 |
本邦の医療政策においても透析導入数の減少のため透析予防外来が実施されてきたが、人員確保の困難さ等により、普及には課題が多い。看護師は多職種間のコーディネート役を期待され、患者の自己管理を支えるスキルが必要とされている。しかし、透析予防外来患者特有の動機づけを促進する為の支援については充分に検討・実践されていない。そこで、本研究では、透析導入前の腎臓病患者の動機づけの認知と関連要因を明らかにし、透析患者において有効であった自律的動機づけを予防外来患者の管理行動へ適用し、さらに予防外来に従事する看護師の実践上の課題分析から、より効果の高い透析予防支援の方略を構築することを目的とする。
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研究実績の概要 |
予備的な調査として2名の透析予防外来に従事する看護師から運営上の課題について聞き取りを行なった。その結果、①複雑で多様な患者への対応可能な看護師が不足していること、②指導の効果評価指標が定まっておらず、自分たちの活動の評価されない感覚を持っていることが分かった。そこで、慢性腎臓病患者に対して行う自己管理指導が与える腎転帰への影響に関する文献レビューを行い、e-GFR、蛋白尿、血清クレアチニン値、といった腎機能、入院などのイベントの頻度、自己効力感や健康関連QOLなどの認知心理的な指標が用いられ、海外でも様々な評価指標の試行錯誤中であることがわかった。慢性腎臓病患者の課題として、日常生活管理が遵守率の低さや、うつ症状や慢性疼痛などの出現率も高かった。看護者側の課題としては、複数の論文でコミュニケーション能力の不足や開発の重要性について言及されており、より確実な介入方法とその実施者の育成が課題であると考えられた。COVID-19の感染拡大の影響で患者を対象とした介入調査が困難であったため、透析予防外来(1か所)の活動実態把握を継続した。「選択枝を提供する」など自律性を支援する方略が取られており、自己決定理論における自律性支援の有効性や療養生活への満足感との関連について検討が可能であると考えられた。 そこで、さらに介入内容の検討を行い、腎代替療法の必要が生じるまでおおむね1年程度の患者を対象とするのが適当であると結論した。患者の関心が高いのは「透析の選択肢」、「慢性腎臓病の合併症」、「慢性腎臓病の管理」であり、提供の順番についても患者が自分のQOLへの影響をまず理解できるよう組み立てることが効果的であることがわかった。この内容で介入を行う予定であったが、令和5年3月より研究代表者の体調不良のため、活動できず、体調の回復を見込めず、退職となったため、資格喪失により研究廃止となった。
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