研究課題/領域番号 |
19K10915
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 獨協医科大学 (2020-2022) 東京医療学院大学 (2019) |
研究代表者 |
関根 正 獨協医科大学, 看護学部, 教授 (20404931)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / ひきこもり / 訪問援助 / 介入プログラム / ひきこもり支援 / 支援モデル |
研究開始時の研究の概要 |
近年のひきこもりに関する調査から、ひきこもりにある者の多くに自閉スペクトラム症(ASD)を背景にもつことが報告されているが、支援は十分とはいえない。ASDをもつ者は、自分に対する意識が希薄という特異性がある。研究代表者は、自分に対する意識を高める介入プログラムを作成し実施したところ、ASDをもつ者に対する有用性が示唆された。 ASDを背景にもつ者に対する支援として、ASDの特性への配慮や構造化されたプログラムの必要性等が指摘されている。そこで、本研究では思春期から成人期にあるASDを背景にもつひきこもりにある者への援助として介入プログラムを実施し、有用性の検討を通じて支援モデルを構築する。
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研究成果の概要 |
思春期から成人期にある自閉スペクトラム症を背景にもつひきこもりにある者を対象に、訪問援助として介入プログラムを実施し、その有用性の検討を通じて支援モデルを構築する目的で実施した。 8名を対象に介入プログラムを実施した結果、介入プログラムは①自己モニタリング機能の活性化を促すこと②自己を意識する傾向を高めること③自分や他者、その場の状況をモニタリングし、それに合わせて自分の言動をコントロールする傾向を高めること④対人機能の改善に影響を与える可能性が示唆された。 これらのことから、介入プログラムは、自閉スペクトラム症を背景にもつひきこもりにある者に対する訪問援助として有用である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自閉スペクトラム症等の第2群に対する支援は、自閉スペクトラム症の特性に配慮した支援や構造化されたプログラムを実施することの重要性、本人と直接的に関われる訪問援助等のアウトリーチ型支援の有用性が指摘されている。また、看護師等の医療職が支援を担うことが期待されている。 研究代表者が作成した介入プログラムは構造化された社会心理的プログラムであり、看護師等の医療職が実践できることが意図されている。また、アウトリーチ型の支援である訪問援助として実施可能であることから、第2群に対する訪問援助に関する支援の蓄積が求められる現状において、医療職が行う訪問援助としての支援モデルを提示できるものと考える。
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