研究課題/領域番号 |
19K10920
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 関西医科大学 (2023) 天理医療大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
松井 利江 関西医科大学, 看護学部, 准教授 (30635090)
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研究分担者 |
瀬戸 奈津子 関西医科大学, 看護学部, 教授 (60512069)
青木 早苗 関西医科大学, 看護学部, 教授 (40516168)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 卵巣がん / 術前看護 / 外来看護 / セクシュアリティ / 手術療法 / 化学療法 / 初回治療 / 術前準備 / 術前 / ケアプログラム |
研究開始時の研究の概要 |
卵巣がんは近年増加傾向にあるが、早期発見が難しく、術前の確定診断および治療方針が明確にされない。それゆえに、卵巣がんが疑われる患者は、治療を開始するにあたっての心身の準備が伴わないまま手術やその後の化学療法に臨むことになる。卵巣がんの初回治療は、子宮や卵巣および周囲組織の摘出が行われることから、女性のライフスタイルにも大きく影響を及ぼす。このような現状から、卵巣がんが疑われる患者の治療に向けた準備性を高めることが重要である。以上より本研究は、卵巣がんが疑われる患者を対象に、治療準備を促進する外来看護ケアプログラムを開発し、評価することを目的とする。
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研究実績の概要 |
当初の計画では、今年度は外来看護介入プログラムを試行・評価をすることを目的としていた。しかし、昨年度までの研究プロセスにおいて、卵巣がん患者への看護介入は、セクシュアリティを主軸とすること、さらに、医療施設によって外来看護体制や、性や生殖に関する支援のシステムを有するか否かなどの違いが大きいことから統一した介入プログラムを作ることは難しいと判断した。 そのため、今年度は、これまでに行った治療による卵巣がん患者のセクシュアリティの変容プロセスを明らかにした調査と、外来看護師を対象とした支援の実際を明らかにした調査の結果を統合し、卵巣がんが疑われる患者に対する術前外来看護指針の作成に取り組んだ。 指針は「スクリーニング:介入が必要な患者の抽出」「アセスメント:卵巣がんに対する認識や知識、セクシュアリティを含む有害事象の予測」「情報提供:卵巣がんの可能性を前提とした、患者と家族のニーズに基づく情報提供」「心理的な支援:希望をもって治療に臨むための支援」の4点となった。これらの指針に基づいたケアの提供は、外来診療室などの一部署では難しく、入院支援センターやがん相談支援センター、医療施設によってはその他の専門部署が関与しなければならない。そのため、施設ごとに実現可能性を検討していく必要がある。
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