研究課題/領域番号 |
19K10927
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
三好 雅之 鳥取大学, 医学部, 助教 (60632966)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 代用発声 / QOL / 発声トレーニング / シャント発声 / 食道発声 / 教育工学 / インストラクショナルデザイン / セルフトレーニングプログラム / 教育目標分析 / ボイスプロテーゼ |
研究開始時の研究の概要 |
頭頸部進行癌患者では喉頭全摘出術が行われ、声帯を同時に摘出するため、発声機能の喪失が患者のQOLに大きく影響する。近年、気管と食道の間にボイスプロテーゼを挿入することで、発声、会話が可能となる気管-食道シャント術を行う方法が確立され、シャント発声を行う患者が増加し、QOL向上に寄与してきた。本研究の目的は、シャント発声を行っている患者を対象に、QOL向上を目指した発声セルフトレーニングプログラムを開発しその効果を検証することである。計画している研究項目は、①患者の学習ニーズ分析、②プログラム設計、③プログラム開発④システム的アプローチに則った形成的評価、⑤総括的評価の設計と実施の5項目である。
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研究成果の概要 |
頭頸部進行癌患者では、喉頭全摘出術が行われ、声帯を同時に摘出するため、発声機能の喪失が患者のQOLに大きく影響する。本研究の目的は、代用発声としてシャント発声、食道発声を行っている患者を対象に、QOL向上を目指した発声セルフトレーニングプログラムを開発することである。本研究にて食道発声では、空気取り込み準備期、空気取り込み期、空気排出期に分かれていることが明らかとなった。 特に、背部、鼻、口腔内、気管孔、頸部、腹部の身体の各部分は、各手順において詳細な体の動きをしており、継続的に動かすことで、発声が可能となっていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの発声トレーニングプログラムは、個人練習で習得することを目的とした学術的な発声練習方法を示している教材等がなかった。本研究成果において、発声セルフトレーニングプログラムが構成されたことにより、高齢者における練習会場への移動負担が減り、発声を習得できる人が増加することが考えられる。本研究のトレーニングプログラムは、患者のトレーニングへの動機付け、習慣化を促進し、健康寿命を延ばし、それに伴い老人医療費削減に貢献する。
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