研究課題/領域番号 |
19K10932
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
吉岡 さおり 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (60454881)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | がん看護 / エンドオブライフケア / 在宅ホスピス / 尺度開発 / 尺度 |
研究開始時の研究の概要 |
在宅ホスピスケアとは、患者の生活の場である“家”において実施されるホスピスケアであり、最後の日々を家で過ごしたいと願う患者や家族を援助し、その希望を叶えるためのケアである。本研究は、在宅ホスピスケアを受ける終末期がん患者に対する訪問看護師のケアを評価する尺度の開発と、ケアの実践に関連する要因を分析し、在宅ホスピスケアにおける課題を明確にすることを目的としている。具体的には、尺度開発のプロセスを踏んで「在宅ホスピスナーシングケア尺度」を開発する。その上で、開発した尺度および在宅ホスピスケアの実践に関連すると予測される要因を含めた質問紙を作成して調査を実施し、分析結果から課題を特定する。
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研究成果の概要 |
本研究は、在宅ホスピスケアを受ける終末期がん療養者に対する訪問看護師のケアを評価する「在宅ホスピスナーシングケア尺度」の開発とケアの実践に関連する要因を分析し、在宅ホスピスケアにおける課題を検討することを目的とした。研究期間全体を通じ、尺度開発のプロセスに則って研究を進めた。機能強化型訪問看護ステーションに所属する訪問看護師1770名を対象に本調査を実施した。因子分析の結果、5因子からなる尺度が完成した。関連要因の分析の結果、在宅ホスピスナーシングケアの課題として、療養者・家族および医師とのコミュニケーション、終末期ケアに対する自信や意欲、地域連携の困難さなどが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
少子高齢多死社会の進展に伴い、地域包括ケアの推進が早急に進められる現代において、地域の中で最期までその人らしく生き抜くための支援の質向上は重要な課題となっている。がん罹患率、がん死亡率は上昇しており、最期の時を地域で過ごすがん療養者は約27%まで増加し、在宅ホスピスケアの提供において訪問看護師が重要な役割を果たしている。本研究の成果として開発された「在宅ホスピスナーシングケア尺度」と関連要因分析から示唆された課題は、ケアの質評価と課題解決に向けた教育的アプローチとその評価における活用が期待され、がん療養者とその家族のQOL向上に貢献するものであると考える。
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