研究課題/領域番号 |
19K10938
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
中田 諭 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (90781477)
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研究分担者 |
山本 加奈子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (00833477)
牧野 晃子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (40791489)
吉田 俊子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (60325933)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 生活機能 / 集中治療室 / 在宅ケア / 日常生活機能 / 介護施設 / 日常生活評価 / 評価指標 / 在宅 |
研究開始時の研究の概要 |
集中治療室の重症患者は、過大侵襲や治療に伴う安静臥床により、回復の遅延や生活機能の低下が生じる。また、患者の救命率の向上がある一方、退出後の運動・認知・精神障害が継続し、退院後の社会復帰や長期的なQOL低下が知られるようになった。患者の異動する施設や部署間では、患者の生活機能に関する情報が分断されており、継続的な支援が困難な状況にある。本研究は、集中治療室から在宅までをシームレスにつなぐ生活機能の評価指標の開発と検証を行うことを目的とする。これにより患者に継続的な生活支援が可能となり、医療・介護職者の教育や患者の生活支援プログラムの開発が可能となる。
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研究実績の概要 |
集中治療室の重症患者は、手術による過大侵襲や治療に伴う安静臥床により、回復の遅延や生活機能の低下が生じる。また、重症患者は、一般病棟・外来・介護施設と様々な施設や部署を経ながら回復に至る。しかし、患者の救命率の向上がある一方、退出後の運動・認知・精神障害が継続し、退院後の社会復帰や長期的なQOL低下が知られるようになった。 集中治療室の患者の回復は、筋力や座位・立位などの運動機能や離床に主眼が置かれ、退室後の長期的視点に立った生活機能に基づく評価は行われていない。さらに、患者の異動する施設や部署間では、患者の生活機能に関する情報が分断されており、継続的な支援が困難な状況にある。本研究は、集中治療室から在宅までをシームレスにつなぐ生活機能の評価指標の開発と検証を行うことを目的として実施している。 初年度は、国内外のデータベースによる文献検索によって、集中治療室、一般病棟、外来、訪問看護ステーション、介護施設で使用されている生活機能と回復の評価、種類、項目、使用頻度、活用上の課題に関する情報収集を行った。また、学術集会の交流集会で本研究テーマでの意見交換を行い、生活機能の評価に関わる現状について実態把握を行った。生活機能の評価については、個々の施設間や部署間での差異が大きいことからさらに広く調査しその実態と課題整理を行う必要性について確認することが出来た。 コロナ禍により、医療・介護施設や部署におけるヒアリングならびに調査研究のための交渉・準備を行う計画であったが、新型コロナ感染症の蔓延により困難な状況が継続していた。 現在、課題を明確にするための調査準備を行っており、課題の分析と生活機能の活用についての指標やその活用マニュアルを作成予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
大学学内や学外における業務についても優先する業務の変化が生じ、予定していた進捗で研究を実施することが困難であった。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度、医療機関、介護施設の記録調査を行い、介護施設の施設や部署による生活機能の評価指標と支援内容の差異を明らかにするための医療・介護施設の専門職種を対象にした調査と分析を行い、医療機関(部署)、介護施設における生活機能の向上のための課題や連携上の課題を明確にする。また、専門家会議により、生活機能の評価指標の開発と活用マニュアルを完成させる予定である。
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