研究課題/領域番号 |
19K10942
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 聖隷クリストファー大学 |
研究代表者 |
小平 朋江 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 准教授 (50259298)
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研究分担者 |
伊藤 武彦 和光大学, 現代人間学部, 教授 (60176344)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 統合失調症 / リカバリー / 当事者研究 / ピアサポート / テキストマイニング |
研究開始時の研究の概要 |
統合失調症当事者(経験専門家)が自己開示した語り(ナラティブ)より、リカバリーの姿に着目し、特徴をテキストマイニングで明らかにする。当事者視点でナラティブを公開し、病気とのつきあい方を発見し、仲間(ピア)と共有することでのリカバリーを重視する。テキストマイニングと質的分析の統合による混合研究法で、ナラティブを公開する場に居合わせる研究者の感受性と当事者視点の両方を生かして、リカバリーの姿を可視化し捉える。当事者視点でのピアサポート活動(当事者が他者のリカバリーに貢献する)の充実のために、根拠を示す可能性につながる。精神看護学教育にとっては教育的活用が可能となり、豊かなナラティブ教材が得られる。
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研究成果の概要 |
統合失調症当事者(経験専門家)の視点から、語りを公開することによる回復過程として「UDR-Peerサイクル」を提案してきた。語りを公開(Uncovery)し、対処法を発見(Discovery)することと回復(Recovery)は関連が深く、仲間(Peer)と出会い、支え合いながらリカバリーのプロセスを楽しむことを図式化(モデル化)したものである。当事者が聞き手や読み手の存在を意識していることが明らかとなり、「観客(Audience)を位置づけたUDR-Peerサイクル」として発展させた。多様なリカバリーの姿を可視化して人々と共有することでピアサポート活動の重要性の根拠になる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
統合失調症当事者(経験専門家)の視点から、これまでの研究成果を発展し、「観客(Audience)を位置づけたUDR-Peerサイクル」として図式化(モデル化)したことで、多様なリカバリーの姿を可視化して人々と共有できる可能性を検討できた。ピアサポート活動(当事者が他者のリカバリーに貢献する)の充実のために当事者活動の重要性の根拠を示すことにもなり、当事者の生き方に着目した多様なリカバリーの姿を、さらに明らかにしていくことができる。精神看護学教育にとっては、当事者視点でのリカバリーの考え方に根差す豊かなナラティブ教材の教育的活用を可能にする。
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